初 詣
初春月の訪れ
多くの人びとが 神社に詣でることを 初詣といいますが
この習俗が始まったのは まだ新しく 明治の中頃です
その頃 各地に開設した鉄道会社の集客競争だったのです
あの バレンタインデイにチョコを贈るのが始まったのが
神戸の菓子会社の戦略だったのと同じなのを
知っている人は少ないようです
テレビのCMも駆使しての 集客を集金を競う有名神社
人気神社と結託し 氏子を失い ただ朽ちるを待つだけの
古い神社には目もくれない 諸悪の根源 神社庁。
博多では 明治5年 封建制を打破する意図で千年続いていた
正月の習俗であった 松囃子(まつばやし)を
港湾復興という口実で 5月の連休に
どんたく という催物に変えてしまい
山笠さえも 10年間も禁止してしまった 明治官権。
国権 とか 経済(お金・原発)という
〈神〉を 主祭神にしてしまい
この国の幸せの基準を変えてしまった祟りや障りが
災禍となって 今年もまた この国を襲うのでしょうか
やはり この国は 何かを間違えてしまったようです
暖かい冬の午後
磯良の海 で その母なる波音に包まれて
重ねてきた 気枯れを払いに
行きたい神社があります
大幡主と天照大神の氏宮 櫛田神社
龍の国安曇の宮 志賀海神社
磯良と豊姫の夫婦岩のある 糸島桜井神社
知られざる 真実の神の復権です
それが 神社考古学研究者としての
私の 三社詣 なんです