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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

ヒトガタの月



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てるてる坊主





6月 は 水 の季節です



遠い昔から 人々は この時期の雨に一喜一憂したものです



降らなければ 田に水を引けない



降りすぎると 田が流されてしまう



また 夏越の祓といって 一年の穢れを祓う 神事も行われます



水無月に夏越しの祓いするひとは千と世の命延ぶ



と歌われています




ここで 登場するのが ヒトガタ です



ヒトガタ とは 人形(にんぎょう)のことです



人形 と呼ばれるようになったのは 鎌倉時代 以降だといわれています



最も古い ヒトガタ 紙で作った 人の形をした




お札のようなものでした



夏の鎮守の杜 での 神事(呪術)に使われました






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呪術者は 罪や穢れや災いを祓い清める為に



まず 人々は このヒトガタに 触れることにより



穢れを背負はして 全て移してしまいます



移してしまう対象のことを 形代(かたしろ)とか



撫物(なでもの)とも言います



そして 穢れを移した ヒトガタ (撫で物)を 川に流し



新しい 霊魂の再生を祈るという 神事 だったのです



ヒトガタ神事 やがて いろんな形で 繋がり現代でも



風習や 祭りの形態として残っています



人形は ひなまつりの雛人形 をはじめ 人形と名のつくものは



起源を辿れば ヒトガタ につながります。コケシ もそうです。



てるてる坊主 もそうです。てるてる坊主は



「明日天気になあれ」と言って 雨が止むのを祈る人形ですが



起源を辿れば 真逆で 祈雨の為のヒトガタだったのです



雨が降ると 白い顔の部分に 目を入れて 川に流したようです



ヒトガタ神事 を祭りで 繋いでいる 代表は 「博多祇園山笠」



《夏越の祓い》については この記事を見て下さい



https://hisamitsu.exblog.jp/25917874/ 《夏越しの祓い》



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博多祇園山笠



山笠の 7つの町衆を 〈流〉(ながれ)といいます (土居流 千代流)



あれは 私は 川のことだと思います



〈人形を川に流す〉からきたものでしょう



町の一年の穢れを 山笠人形に移して それを 川に流す



それから 勢い水 (きおいみず) というのがあります



舁き手のからだを冷やす為とか 山笠が滑りやすくする為に



水をかけるといいますが 本当は 町中の穢れを水に流す為に



水をかけるというのが本当の意味だと思います






ヒトガタ より もっと古い人形があるとすれば



それは 「埴輪」(はにわ)でしょうか



次回 埴輪について考えてみます






by nonkei7332 | 2018-06-23 10:15 | 古代史 | Comments(0)

by ヒサミツ