歳神への 祈り
古代の村人達のまつり といえば
大晦日の一日だけ だったようです
宵に行われる 収穫に対する感謝が「秋まつり」
深夜に行われるのが やってきた 歳神が
家の主人のその年の田畑の報告を聞いて それに対して
生命の言祝ぎと 健康と祝福を与えたのが「冬まつり」
そして 明け方に行われるのが 再生復活の喜びを讃える「春まつり」
この 一連の大晦日から 正月にむけての まつりが
その後 季節のまつりへと 変化していったといわれています
今年も 歳神を迎える 花飾りを 作りました
門松 や 注連縄 はありませんが
我が家 の 正月の準備はこれだけです
千木の長といわれ 長寿を表す 「松」
冬に咲く 春を呼ぶ 花 「梅」
そして 木偏に冬と書く「柊」(ひいらぎ)
柊については
http://hisamitsu.exblog.jp/25368146/ この記事をご覧下さい
武道家で 思想家でもある 『 内田 樹 』(うちだたつる) さんが
エッセイの中で 〈祈り〉ついて こんな風に書かれていました
〈祈り〉の強度は「切実さ」によるのではない。
それがめざすものの「遠さ」によって(祈り〉は強まり
〈祈る〉人間を強めるのである。
だから、おのれの幸福を願う〈祈り〉よりも
他者の幸福を願う〈祈り〉の方が強度が高く
明日の繁栄を願う(祈り〉よりも
百年後の繁栄を願う〈祈り〉の方が強度が高いのである。