菩提樹 の 花
箱崎宮 参道にある 〈恵光院〉の 菩提樹の花 です
黄色い 花の下に立つと 甘い香りに包まれます
お釈迦様 は 菩提樹の下で 悟りを開いたとされます
その菩提樹は インド北部原産 桑科の熱帯樹で
〈インド菩提樹〉といわれている木です
恵光院 の 菩提樹 は 中国原産 の 科の木(しなのき)科の菩提樹 です
どこで 間違えたかというと
日本で一番古い 禅宗のお寺は 博多の聖福寺 です
ここの開祖が 〈 栄西禅師 〉
宋から お茶を持ってきて 背振山に植えて
日本国中に お茶を広めた 人ですが
もう一つ 宋 から持ってきたのが 中国原産の菩提樹です
どうやら インド の菩提樹だと 間違って持ってきたみたいです
日本各地の寺院にある 菩提樹 は 全て この菩提樹 です
恵光院 の 菩提樹 は 樹齢200年だそうです
恵光院 は 真言宗のお寺さんで
黒田第二代藩主 黒田忠之が 開基しました
本尊は 薬師如来 。
明治の廃仏棄釈で 筥崎宮系の寺院は
ほとんど 無くなりましたが 唯一 残ったのが 恵光院 です
境内にある 〈燈籠堂〉は もともと 筥崎宮の中に在った堂宇で
秀吉 が 箱崎に宿陣の折 千利休が 茶を奉ったとされる
由緒ある お堂でした
本殿 に 釈迦涅槃図 が 開帳されていました
室町時代の作だそうです 作者は不明です
15年前に 修復されたそうです
釈迦の横に 木がありますが これは 菩提樹ではありません
この木は 〈沙羅双樹〉といわれる木です
『平家物語』の 冒頭に出てくる あの木です
祗園精舎 の 鐘の声
諸行無常 の 響きあり。
〈沙羅双樹〉の 花の色
盛者必滅 の 理をあらはす。
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし。
沙羅双樹 の 花の色は ?
インド原産の 沙羅双樹 は 淡黄色 だそうです
これまた 日本では 育たない木だそうで
日本で 沙羅双樹 といわれている木は
《 夏 椿 》と呼ばれている 木だそうです
真っ白な 花が咲くそうです