デュランタ の 花
雨上がりの家の垣根に
紫色地に白い縁取りをした小さい花が咲いていた
祇園の芸妓の つまみ簪(かんざし)のように 房状に 垂れ下がり
そよ風に揺れながら 甘い香りを漂わせている
花の名は
「 デュランタ(Duranta) 」
メキシコ地方や西インド諸島が原産だ
デュランタ の名前は 16世紀のローマ法王の侍医 であり
植物学者でもある「デュランテス」の名前に由来しているという
和名は タイワンレンギョウ(台湾連翹) なぜ 台湾なのかは わからない
明治中期頃に観賞用植物として渡来したというから
まだ この国には 目新しい 花なのだ
いくつかの品種があるらしいが
一番多いのが タカラズカ と言われる品種で
枝垂れるように伸びた枝先に
白覆輪の入った濃い青紫色の花を多数咲かせる
タカラジェンヌ の菫色の袴を思わせるからだろうか
なぜ タカラズカ なのかは 詳しい事はわからない
梅雨が始まる6月ごろから秋の10月ごろまで長い期間次々と
花を咲かせるらしいが 今年みたいな 雨ばかりの夏でも
いつまでも 可憐な可愛い花を見せてくれるのだろうか
花言葉は 『 あなたを見守る 』
甘い香りに誘われて
黄金虫が 羽根を休めていた
by nonkei7332
| 2014-08-27 14:05
| 花
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