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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて


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やまぼうし




山法師(やまぼうし) という 花です


中央の花穂が 丸坊主の頭みたいなので

比叡山延暦寺の法師になぞえ


山法師と名ずけられたといいます

別名で 山桑(やまぐわ)・柘(つみ) といいます

万葉集では 柘の枝(つみのえ)という 名前で 三首詠まれています



《 この夕 柘のさ枝の流れ来ば 梁(やな) 打たずて取らずかもあらむ 》

万葉集3ー386


【 註釈 】

夕暮れになって もし 仙女に化身するという柘の小枝が流れてきたならば

簗は打たないで 柘の枝を取らずしまいになりはしないだろうか

(簗とは 魚をとるための 仕掛け)



註釈だけでは 何のことなのかは さっぱり解りませんが

《 柘枝仙女伝説 》という話をバックにした歌だそうです


昔々 吉野の里の美稲(うましね)という若者がいました

吉野川に簗(やな)を打って アユをとっていました

ある日の事 上流から 柘の枝 が流れてきて簗にかかったので

家に持ち帰っておいたら 柘の枝 が美しい女性になりました

美稲はびっくりしましたが その女性を妻に迎えて

毎日幸せに暮らしました




美稲(うましね)という 皇子と柘媛 の物語なんでしょうか

いったい誰の事なんでしょうね

開化天皇 と 神功皇后 かも しれませんね

それにしても 川で遊んでいて 柘の枝が流れてきたら

男は ドキドキしますよね 美女に変わるかもしれないですから



まったく 罪(つみ) つくりな 話でした



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by nonkei7332 | 2016-06-18 11:05 | | Comments(0)



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牡丹 (ぼたん)




雨が大地を潤しています

この時季の雨を 二十四節気 で


『 穀 雨 』(こくう)と言います

「 雨が降って 百穀 を潤す 」と云って

柔らかな春の雨が降り始めると

里の民は 田植えの準備を始めます


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姫空木 (ひめうつぎ)



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雪餅草 (ゆきもちそう)



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高砂唐松 (たかさごからまつ)



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雲間草(くもまぐさ)



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瑠璃唐草 (るりからくさ)



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苧環 (おだまき)



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馬酔木 (あせび) の若葉



〈 七十二候 〉でいえば

『 葭 始 生 』(あし はじめて しょうず)

水辺の葭(葦) が芽吹き始める頃です





by nonkei7332 | 2016-04-21 19:25 | | Comments(0)


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〈神鳴り〉の 音 に 目が覚めた朝

時計を見ると 7時 を 過ぎていました

バタバタと 顔を洗い

レインコートに CAP をかぶって 外に出ました

春の雨 は 優しい はずなのに

横殴りの雨は 私の頬を叩いていました

南風(はえ) が吹くと 海人達 は 空が荒れると怖れたんだ

そんな事を考えながら

むしろ 温かな 雨を 楽しんでいました



今日は 始業式

子供達 は いつものように 元気でした

私の いつもの一日が こうして また 始まります

春の嵐 は 昨日までの 私の業 を

禊ぐように 激しく降っていました


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桜 が 散っていきました

そのそばで 松の花 が 咲き始めました

松の花 は「今度は 私の番よ」と

小さな声で 話しかけてくれました

雨に濡れながら 散る花と 咲く花 に 囲まれて

いつしか 私も

花 になっていました


《 秘すれば 花 》 世阿弥「風姿花伝」より







by nonkei7332 | 2016-04-07 14:33 | | Comments(0)



花曇りの中 桜が満開になりました


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《 やどにある 桜の花は 今もかも 松風早み 地に散るらむ 》

万葉集 8ー1458 厚見王(あつみのおおきみ)


【 通解 】

あなたの庭に咲いている 桜の花は

松風が強いので 散ってしまうのではないかと心配です








by nonkei7332 | 2016-04-01 20:34 | | Comments(0)


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カロライナジャスミン


アメリカのカロライナ州の原産です

ノースカロライナ州の 州花 だそうです

ジャスミンのような いい香りがします

ただし 見るだけ 香りを楽しむだけ にしましょう

口に含んでみたくなるような 花なのですが

少量でも 目まいや 呼吸機能の低下などの中毒症状をおこす

毒性の強い 植物です



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芝 桜



別名を 花詰草(はなつめくさ) といいます

庭に敷き詰めた ピンクの絨毯 みたいですね



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マーガレット


別名を 木春菊(もくしゅんぎく)といいます

デンマークの国花 だそうです

名前の由来は ギリシャ語の 「マルガリーテ(真珠)」

簡素な表情の面持には 清楚な 白 が 似合います



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チューリップ


春の花壇 の 定番です

いろんな 色がありますが

私は 赤 が好きです



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ビオラ


菫(スミレ) 科 の 園芸品種

三色すみれの花です 一般には パンジー と言われていますが

ビオラ は ちょっと 小振りの 品種です

蝶 が 羽根を拡げているようですね



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ポピー


いろんな 名前を持っている 花です

雛罌粟 (ひなげし) と呼ばれたり

虞美人草 (ぐびじんそう) と呼ばれたり

コクリコ と 呼ばれたり

ちなみに アヘンが採れる 芥子(けし) の花とは 違います

芥子 は 葉っぱが ギザギザしています



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木瓜 (ぼけ)


何で ぼけ と言うのかは

実が 瓜のような形をしているので 「木瓜」

「もっけ」の呼び名が 「ぼけ」に変わったようです

認知症 の ボケ とは 関係はありませんよ








by nonkei7332 | 2016-03-29 07:04 | | Comments(0)


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〈 寒の戻り 〉なのでしょうか

福岡は 19日に 開花宣言したのに

一週間 たったのに まだ ほとんど こんな状態が続いています


万葉集に詠まれた 桜 は 44首しかありません

それに比べて 梅 は 120首近くあります

おそらく 万葉の頃 それ以前の 鑑賞用の春の花と言えば

梅だったようです


それでは 桜 は いったい どんな 花 だったのでしょうか


この頃の 桜と言えば 山桜 だったと言われています

柊(ヒイラギ) や 椿(ツバキ) と同じように 山に咲く 花でした

山の神が 里人に もたらした 神花 だったのかもしれません

春の〈祭り〉においては その年の 稲の豊作かどうかを占いました

〈鎮花祭〉や 京都今宮神社の 〈やすらい祭〉も 旧い起源をたどれば

稲の花を 桜の花に見立てた 農村行事だったようです

一日でも桜の花が 散らずに 咲き続ける事を 良し としたのでした


《 此花の 一節のうちに 百種の言ぞ隠れる おほろかにすな 》

万葉集 8ー1456 藤原広嗣

【 意味 】

桜の花の咲く この枝には 沢山の言葉が込められているから

けっして 粗末にしてはいけません

【 解説 】

《 桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿 》といいます

古くから 剪定の常識として 聞いてきた言葉ですが

この言葉の奥義は 桜花をおろそかにするなという

この句の想いが 見えてきます



先日 『 伊都国の女神達 』で

大山祇の二人の娘 〈木花咲耶姫 〉と〈磐長姫〉の 話を 記事にしました

磐長姫 の事を 《木花知流姫》(このはなちるひめ) ともいいます

農民達の 「桜花よいつまでも散らないで」の祈りの対象は

咲耶姫 よりも むしろ 知流姫 だったのかもしれません


《 桜花 今ぞ盛りと人は言へど 我れは寂しも君としあらねば 》

万葉集 18ー4074 大伴池主


【 意味 】

桜が満開に咲いたよと みんな喜んでいます

でも 私は あなたと 一緒に見れない 桜を見ても

寂しさが つのるばかりなのですよ

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2014年 4月7日
桜 は 満開でした



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2015年 4月7日
桜 は 散った後でした





by nonkei7332 | 2016-03-26 10:30 | | Comments(0)

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ユキヤナギ



《 枕草子 》の有名な冒頭です


春 は あけぼの

ようよう 白くなりゆく山際 少し明かりて

紫だちたる雲の 細くたなびきたる


【口語訳】

春は明け方が良い。

日が昇るにつれてだんだんと白くなる、

その山の辺りの空が少し明るくなって、

紫がかっている雲が長くたなびいている様子が良い。


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《春分の日》とは 暦の始まりとして

新たな 一年のスタートとなります

日本の地方には 古くから 『日天様のお供』という風習があります

先ずは早朝 東にある 宮に行き 日の出を拝みます それから 南へ歩き

夕刻は 西の地にて 日の入り を拝み 家に戻るという 日祀りです

彼岸の中日に 一日かけて 新たな気持ちで 太陽を迎え 太陽を送るという

きわめて 素朴な風習だけに 私にもできそうだと思いました



私 の 博多における 「日天様のお供」プランです


志賀海神社 の 遥拝所から


二上山(立花山・三日月山) に昇る日天を拝みます


それから 南へ向かい 箱崎八幡宮で 〈お汐井とり〉をして


そして 夕方には 糸島二見浦に沈む 日の入りを拝んで帰ってくる


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辛夷の花



百花繚乱の春 は まじかです

ユキヤナギ や 辛夷の花が 綺麗です



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ユキヤナギ (フジノピンク)









by nonkei7332 | 2016-03-20 16:26 | | Comments(0)


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春の野原には タンポポ が いっぱい 咲いています

《 蒲公英 》と書いて タンポポ と 読むのですが

何人の人が 読めるでしょうか



蒲公英 という字は 中国名 です

なぜこう書くのかは 定かではありません

たんぽぽ の名前の由来も いろいろ あるのですが

「鼓草」(つづみぐさ) とも 呼ばれています

茎の両端を細かく 裂いて 水に浸けると鼓の形になるためです

その 鼓の音の 「タン」「ポンポン」という音から

タンポポ と 名ずけられた というのが 通説になっています

ただ 地方によっては いろんな 呼ばれ方をされています

民俗学者の 柳田国男 は『野草雑記』の中で

各地の たんぽぽ の呼び名 を調べていました


津軽・・・クマクマ

秋田・・・ゴゴロッコ

越後・・・ゴゴジョウ

佐渡・・・クチクチナ

福井・・・カッポコ

千葉・・・ニガナ

信州佐久・・・チチグサ

信州諏訪・・・ガンボウジ

岐阜・・・クジナ


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柳田先生 は 小林一茶 が書いた 『方言雑集』の

臼歌《臼(うす)をひいたり ついたりする時に歌う歌》を紹介しています


《 男やもめと クジナの花は 盛り過ぎれば 御坊(ごぼう)となる 》


クジナの花(たんぽぽ) は 種毛 が飛んで行った後は

写真のように 坊主頭のようになる ので こんな歌が歌われたみたいです



タンポポ の事を 英語では 『ダンデライオン』といいます

由来は フランス語の 《ライオンの歯》(dent de lion) だそうです

タンポポ の葉のギザギザした感じが

ライオンの歯の似ているからだそうです


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《 タンポポ と 南風 》という

悲しい物語がありました


ある春の日 なまけ者の南風は

野原にたたずむ黄色い髪の美しい少女を見つけ恋に落ちてしまいます

実は その少女はタンポポ

それに気づかない南風は 毎日夢中になって少女を見つめ続けました

しかし いつのまにか少女は 白髪の老婆 になってしまいます

南風は 悲しみのあまり大きな ため息 をつきました

すると ため息に飛ばされて 白髪の老婆もいなくなってしまいました







by nonkei7332 | 2016-03-08 15:30 | | Comments(0)

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木偏に 冬と書いて 柊 (ひいらぎ) と読みます


冬に白い花をつけます

葉先が尖っていて 人の進入を防ぐ為でしょうか 垣根によく使われます

この 柊 は 昔から 邪気を祓うとされて 庭の北東(表鬼門)に 柊 を

南西(裏鬼門) には 南天を植えると 良いと言われています


伝承によれば 昔 山神達は 杖をついて 山から下りてきたと言います

そして 山の戻る時には その杖を 地面に突き刺して帰りました

やがて その杖から 根が生えて 花が咲くと

村 の その年は 豊年満作 になるといわれていたのでした

その杖は 〈柊の木〉だったのです

山神 は 村の土地の精霊に向かって 必ず 根を生やし 花を咲かせよと

祈っていったのでしょうか それとも

鉄の民であった 山神が 多くの木を伐って 麓の田畑を荒らした

償いだったのでしょうか


渡来の神 が 木を植えていったという故事があります

紀の国 の 起源である 佐賀の〈基山〉には

スサノオ が 高天原から追放され 子供の五十猛神 と新羅に行き

持ち帰った木の種を最初に植えたという伝承が残っています

(基山山頂には「日本植林発祥の地碑」があります)


《柊》は 《疼木》という 漢字でも使います

もともと 〈ひいらぐ〉という意味から ついた名前ですが

〈ひいらぐ〉は ヒリヒリ痛む とという意味です

やまいだれ に 冬をいれた〈疼〉の字は

〈うずく〉とか〈いたい〉と読みます

若い頃の 痛みも 疼きも いつかは 消えていきます

柊の葉も 若い頃には 棘だらけですが

必ず いつかは 丸くなっていくといいます

人も 歳を重ねるごとに 丸くなるといいですね



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by nonkei7332 | 2016-02-17 17:40 | 古代史 | Comments(2)

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初烏 (牡丹品種)




夕やけこやけで 日が暮れて

山のお寺の 鐘がなる

お手々つないで みなかえろ

からす と いっしょに かえりましょ


童謡の『夕焼け小焼け』です

日本人なら だれでも目に浮かぶ 原風景がここにあります

烏(からす) は 昔から 山の神のお使い だと言われていました

今では 嫌われ者の カラス も 昔は

人々を導く 御崎(ミサキ)神 と 呼ばれていたのです



初烏(はつがらす) というのは

元日の朝早く鳴く 烏のことを言います

冬の季節を表す 特に 元旦のおめでたい日の 季語 として使われます

元旦の宮内庁の朝賀や 即位式には 紫宸殿の南には

威儀を加える用具として『烏形幢』(うぎょうどう)という幢が

飾られます 三本足の烏 ヤタガラス です


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明治天皇御即位式図屏風
(ネルソン・アトキンス美術館蔵)


全国の神社でも 烏神事 が残っています

〈名古屋の熱田神宮〉〈近江の多賀大社〉〈安芸の厳島神社〉では

カラスに神饌 を供して年占をする 御鳥喰神事(おとぐいしんじ)が

今でも 行われています

神社以外でも東北や越後の 家々では

正月十一日の農立ての日の朝 今年苗代にしようと思う田に行って

初鍬をいれ 三ヶ所に 餅と神酒・洗米とを供えて

これを早稲・中稲・晩稲の三通りに見立てて置きます

そして 大きな声でオミサギ・オミサギと喚ぶと直ぐに烏が飛んで来て

その餅をくわえて行きます どの餅を先に持って行くかを見て

三種いずれの稲が本年は当り作であるかを決めるという

《烏勧請》(からすかんじょう) という 風習が残っているそうです


神々の御崎(ミサキ) としての カラス もまた 神を導く鳥として

人々に 敬われていたのでしょう



こういった 神事や風習 が古代史の謎解きをしてくれます

まずは 熱田神宮をはじめ この神事が残っている神社は

何れも 安曇族(海人族) と縁のある神社ばかりです

海人とカラス の繋がりでいえば

海に出た海人達が

霧の立ち込めた海で 陸を探すとき 舳先から カラスを放って

飛んでいった方を陸地だとした という話があります


海神 八咫烏(ヤタガラス) といえば


安曇の祖神 豊玉彦 です

神武天皇(九州王朝) を 支えた 御崎神 だったのでした


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初烏 (花菖蒲品種)


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初烏 (桜草品種)








by nonkei7332 | 2016-01-14 18:13 | 日記 | Comments(0)