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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

タグ:独り言 ( 145 ) タグの人気記事


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京都 天龍寺 の 八方にらみ といわれる
雲龍図




博多の町に 夏の熱い 日差しが戻ってきました



盆を過ぎてから そろそろ 涼しくなるかなと思っていたのに



寝苦しい夜が 続いています



地表の変化を 映しだす 天の鏡 というように



この 高温 自然現象 に異常を もたらしています




昨日の天気予報は 晴れ でした



熱い日差しの中 11時頃から 近所の子供達と 水遊びをしていました



すると 突然の雨 です



にわか雨でもなく 夕立でもなく その時間 1分ほどでしょうか



空は晴れているのに 確かに雨 でした



『天気雨』です。



またの名を「狐の嫁入り」ともいいます


(拙ブログ 2015531 参照)

http://hisamitsu.exblog.jp/24536086/




「天気雨」のことを 「天泣」(てんきゅう)ともいいます



泣いているのです。



原因は 地上の異常な高温 地中の磁場の不調 歪み だといいます



地中の浅いところの磁場の歪みだと 元に戻りますが



地中深い磁場の歪みだと 元に戻るには



地震 が起こるとも 云われています



〈地震雲〉は そんな時に 現れます



磁場のない 南極 には 地震は無いことが



それを 物語っています




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昨日 18:41 撮影



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昨日 18:44 撮影



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640 ごろ 夏の夕焼けで 西の空が 燃えていました



振り返ると 空一面 大きな 》が架かっていました



〈虹〉も 〈稲妻〉も 天と地 を繋ぐ〈龍〉の 化身 です



西の空に 異様な 黒い雲 拡がっていました



まるで 》です



よく見ると 地面を覗き込むような 怒った 鬼の顔 のようにも見えます



〈朝倉の鬼〉も こんな だったのでしょうか




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この国を襲う 異常気象



大地の異変は 直ちに大気に反映されます



どうか 大雨 大地震 繋がらないようにと 祈るだけです




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写真は 2013930 18:07



近所の公園 から 東の空 を見た 異様な 紅雲です



この日のトップニュース 御嶽山噴火



犠牲者捜索のニュースでした



10月に入り 10日に 岩手県沖 20日に宮城県沖



22日には 福島県沖 M5以上の地震が続き



22日には 福島県沖 M7,1 地震が起きています







by nonkei7332 | 2017-08-25 09:23 | 日記 | Comments(0)


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十姉妹 (ジュウシマツ)




父親は 鳥が好きだったので



我が家には 十姉妹(ジュウシマツ) セキセイインコ



今では 飼育禁止になっている メジロ なども 飼っていました



私が 10歳の頃には コロ という名前の 雑種犬 がいましたが



2年ほどで 死んでしまいました



二歳年上の姉が 文鳥 を飼ったのもその頃でしたでしょうか



白い 手乗り文鳥 でした ある日のこと



可愛がっていた 文鳥が 死んでしまいました



それも うっかり 姉が 踏んずけてしまったのでした



姉 の 哀しむ様は 尋常ではなく



側で見ていられない 記憶だけが 深く残っています



それ以来でしょうか



私が ペット を飼うことはありませんでした





高齢化社会 今では ペットを飼う人が 増えています



近くの イオンモールの ペットショップの周りは いつも人だかり



調査によると



ペットを飼っていない人は 50%


ペットを飼いたい人は 35%


ペットを飼っている人は 15% だそうです



飼いたくても 飼えない人の理由は



〈集合住宅で飼育禁止だから〉


〈充分に世話ができない〉


〈死別が辛いから〉



上位を占めている 理由 だそうです




そんな中 私の住む 地域では



野良猫の増加と 餌やりの問題で トラブルが絶えません



餌やりの人たちは 餌をやらなことは 虐待につながると言って



こんなポスターを 貼られます




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かたや 猫の糞尿の始末に苦労してある 人達は



『 餌やりは もう やめてくれ 』と



こんなポスター を貼られます




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夏休みに入ってから



近所の五年生の女の子 Sちゃんが



遊びに来ました




あのね お願いがあるんやけど



どうしたの ?



家で飼っていた メダカ にね 子供が たくさん産まれたの


貰ってくれる人 いないですか



メダカの里親 探しか ?



何人か 友達に話したけど 誰も 貰ってくれないの




女の子の頼みには めっきり 弱い 私の事ですから



じゃあ 何匹 貰ってあげるね 』と承諾したのでした




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2ミリ位の 産まれたばかりの メダカ が 5匹



我が家に到着しました





ちょっと カッコつけて 綺麗な水槽を準備してあげました



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探すのが大変なほど 五匹のメダカ達



遊びまわっています



こうして 個人では やっと この歳になって 初めての



〈 ペットのいる生活 〉が始まりました



一日 二回 の 餌やり



メダカッチ 可愛い ですよ







by nonkei7332 | 2017-08-21 08:55 | 日記 | Comments(0)


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朱き夏 毎年 辛い日々が続いています


去年は 肋骨を骨折して 入院


今年は 長期の 夏風邪 です


ブログ 夏休み ですみません




昨日は 地域の 〉でした


夕方の雨に 多少人出は少なかったのですが


多くの人たちが 先祖の霊を 送りに来られました



三世代 の親子が 送り火のあと


花火を楽しんでいました


何千年も続く この国の 平和な 夏の 記憶なのです






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おべべ



母さま


裏の木のかげに


蝉のおべべが


ありました



蝉も暑くて


脱いだのよ


脱いで 忘れて


行ったのよ



晩になったら


さむかろに


どこへ届けて


やりましょか




〈金子みすゞ詩集より〉




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by nonkei7332 | 2017-08-16 11:13 | 日記 | Comments(0)


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入道雲




週が明けるという はや 》なのですね



朝の 蝉時雨 いつものように 騒がしいのです



雲ひとつない 夏空には 何か 予感が 漂っています



今年の 秋は 》を連れてきたようです



野分 (のわき) といえば 二百十日 (立春から数えて210日)ころの



台風 だと 相場は決まっているのですが



今年の この 猛暑 時候を狂わす事など



全く 意に介せず といわんばかりです



時速10キロという 非常に強い台風5 北部九州に来るのが



立秋の7日だと予報は告げています



8日が 大潮(満月) です



被害が 大きくならなければいいのですが





春は 天の気が上がる時 なり 秋は 天の気が 入る時なり 』と



古人は いったそうです



昔の人は 土に 鍬を入れ その乾湿の手触りで 種を蒔く頃を決め



それでも 不安な時は 空を眺め 流れ行く雲映 秋を読んだといいます



まさしく 運を 天に任したのでしょうか




稲の花が咲く頃 人々が 怖れたのが 野を分ける でした



旧暦の 8月朔日 二百十日 そして 二百二十日



この三日が 最も怖い日 だったのです



人々は 風神鎮魂 の祈りを 三日三晩 踊りに託します





美しい日本の祭りです



越中八尾「おわら風の盆」









by nonkei7332 | 2017-08-04 10:28 | 日記 | Comments(0)


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ニ週間前 夜半を 過ぎた頃 電話が鳴りました



I さんと連絡とれないんですけど どうしましょうか』



I さんとは 同じ町内に住む 一人住まいの93歳のおばあちゃんのことです



I さんの おとなりの K さんからの電話でした



鍵が閉まっていて 電話にも出なくて この暑さなので心配です



すぐ行きます



とりあえず I さんの緊急連絡先をメモして 現場に駆けつけました



〈落ち着いて〉と自分に言い聞かせて 緊急連絡先である



長崎の娘さんに連絡しました



お友達のところに行ってあるのかもしれませんが 確認が取れません』



『もしものことを考えて 救急車を呼んでもいいでしょうか・・・』



しばし 沈黙の後



『 明日の朝一番で 行きますので』



『 ・・・・はい わかりました 』



明朝 娘さんの指示で 救急車を手配



居間で倒れてあった I さん を見つけて 病院へ



そして そのまま入院 大事には至らなくて ホッとするも



心のどこかで あれで良かったのかと こだわりが残っていました





昨日の 昼に 民生委員さんから I さんの病状を聞いて



近いうちに お見舞いに行きましょうと言ってから



1時間後 もう一度 民生委員さんから 電話でした



『 実は I さんが 今朝亡くなられました 今夜7時からお通夜です』




・・・・』




身内だけの 静かな 通夜 でした I さんに最後の お別れ をしました



和かな 微笑んでおられるような I さん のお顔に




『 ごめんね おばあちゃん あの時 私が・・・・』



おばあちゃん 最後にみた夢は どんな だったの』




私は 心の中で 呟いていました





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最 後 の 夢 さだまさし




めくるめく 恋に 夢中だったあの頃



生きることで 必死だったそんな頃



悲しくて 恥ずかしい日々も



いつかゆるやかに 黄昏れてゆく





人は 過去を哀しむべきなのだろうか



それとも 忘れ去るべきなのだろうか



しあわせや 不幸せなんて



自分で決めたら良いものなのに




やがて時が来て もしも



この人生の最期に



たった一つだけ望みの



夢を見させてくれるというなら





私は どんな夢が見たいと



願うのだろうか



もしもその夢で私の生きた



意味が解るとしたら





本当に大事なものは 目に見えないから



大切な人も 失ってから気づくもの



甘くて美しい季節が



気づいたら過ぎ去っているように





やがて時が来て もしも



この人生の最期に



たった一つだけ過ちを



償わせてくれるというなら





私はなにを償いたいと



願うのだろうか



もしもその事で誰かの心が



救われるとしたら





やがて時が来て もしも



この人生の最期に



たった一つだけ望みの



夢を見させてくれるというなら






あなたの夢が見たいと思う



きっとあなたに会いたいと思う





あなたの夢が見たいと思う



きっとあなたに会いたいと思う





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by nonkei7332 | 2017-07-26 13:09 | さだまさし | Comments(0)


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雨も降らないのに



『今日 梅雨入りしたとよ』と



バス停で おばちゃん達が教えてくれました



ほんとかよと 思っていたら



瞬く間に 吹いてきた 風に



雨の匂いが立ち込めていたのでした





この時期 壱岐の 漁師達は



梅雨を知らせる 南風(はえ) に色をつけました



黒南風 (くろばえ) 梅雨の初期に 雨を伴い



もしくは 天暗くして吹きつづく 強い南風 事です



白南風 (しろばえ) 梅雨の終わり 天気晴朗 の中 吹きつづく



強い南風 の事をいいました



〈シロバエ〉や 〈クロバエ〉が吹くと 漁に出れない日が 続きます



『シトベー ゴトベー』と 漁師達は そう言って 嘆いたと言います



米を 四斗俵 五斗俵 も食べる間



漁に出れないと いう意味だったそうです




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青磁 の 器




風の色 ?



無色 じゃないの なんて 無粋なこと言わないで



和色辞典をのぞいてみました



私が 感じる 今日 風の色は



秘色 (ひそく)です



青磁の肌の色のような浅い緑色のことで



焼き物の青磁の美しい肌色を模した色名です



青磁は釉薬に含まれる鉄分により



独特の灰みを帯びた青緑色になりますが



その色が神秘的な美しさであることから



『秘色』の色名がつきました



青磁が日本に伝わったのは平安時代です



「秘色(ひそく)」という呼び名も



いっしょに伝わってきたといわれています





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この頃から 博多の町には



山笠法被姿の 男達が うろうろし出します



博多弁で 『そうつく』といいます



そうつく といえば 雨の中 傘を差してでも 行ってみたいのが



箱崎筥崎宮 ですね



紫陽花苑 3500 アジサイ



参道の 恵光院の 菩提樹の花



花庭園 5000 百合の花



特に あじさい苑は



雨がシトシト降る日を選んで行くのがおすすめです



色とりどりの 紫陽花に 囲まれて



俗世を忘れ 至福の時を過ごせます




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紫陽花苑









by nonkei7332 | 2017-06-08 01:27 | 日記 | Comments(0)

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『 歌は世に連れ 世は歌に連れ 』




といいます



神世の昔から 歌は唄われてきたのでした



〈歌垣〉と呼ばれる 掛けあい唄が



祭りにおいて なされています



男方 と女方 とに 分かれ 男方が即興で 歌い



女方が後をつけていく



歌のかけあいなのです 当然 男と女の歌ですから



艶っぽい 歌詞だったんでしょう






江戸の末期から 明治 大正と 三味線の普及に連れて



座敷歌から生まれた 俗曲があります



「都々逸」(どどいつ) と呼ばれた 唄です



長唄 とは違い どちらかと言えば



小唄 端唄 に 入るのでしょうが



七七七五の26文字でさえあれば 自由な節回しでよかったので



多くの シンガーソングライター 生まれたみたいです



歌詞は ほとんどが 艶っぽい 情歌 です



今みたいに カラオケ などありませんので



一気に 庶民の中にひろがり 大流行したみたいです



たくさんある中で 選んでみました



(かなり 際どい唄もありましたが 省きました)






博多に来たときゃ 一人で来たが 帰りは人形と二人ずれ





恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす





腹の立つときゃこの子を見やれ 仲のよいとき出来た子じゃ





惚れた数からふられた数を 引けば女房が残るだけ





戀(こい)という字を分析すれば 糸し糸しと言う心





泣いた拍子に覚めたが悔しい 夢と知ったら泣かぬのに





あなたに探してもらえるように 私の心は 隠したの





夢で見るよじゃ惚れよが足りぬ 真に惚れたら 眠られぬ





雨の降るほど噂はあれど ただの一度も 濡れはせ





女房に言えない 仏があって 秋の彼岸は 回り道






最近は 唄を忘れた カナリヤ 状態です



カラオケ 卒業して



〈都々逸〉でも始めてみましょうか





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白い トケイソウ










by nonkei7332 | 2017-05-29 15:45 | 日記 | Comments(0)



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母の日に


子どもたちと いっしょに


フラワーペーパー で カーネーション を作りました





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《 ありがとう 》




ありがとう


今日も 私の上にいてくれて


曇っていても分かるよ


宇宙へと 青くひろがっているのが




ありがとう


今日も 咲いてくれて


明日は散ってしまうかもしれない


でも 匂いも色も もう私の一部




お母さん ありがとう


私を 生んでくれて


口に出すのは照れくさいから


一度っきりしか言わないけれど




でも誰だろう 何だろう


私に私をくれたのは?


限りない世界に向かって私は呟く


ありがとう





谷川俊太郎 『子どもたちの遺言』より









by nonkei7332 | 2017-05-14 02:44 | 日記 | Comments(0)


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興福寺 阿修羅像




1922年(大正10年) 48


詩人は 浅い春の北の大地を とぼとぼと 歩きながら


自らの 心模様を 言葉に変えました





心象の はいいろはがねから


あけびのつるは くもにからまり


のばらのやぶ や 腐植の濕地


いちめんのいちめんの 諂曲(てんごく)模様


(正午の管楽(くわんがく)よりもしげく


 琥珀のかけらがそそぐとき)


いかりの にがさ また青さ


四月の気層のひかりの底を唾(つばき)し


はぎしり ゆききする


おれは ひとりの修羅 なのだ


・・・・





もう 何度も読んだ


宮澤賢治 『春と修羅』の詩です



ひとりの修羅として この世に立ち向かう時


憤り 怒り 口惜しさ 反芻しながら


唾を吐き 歯ぎしりをしながら 歩くしかない


そんな 心象が描かれています





冬は必ず春となります しかし 来る春は



いつも 明るい希望に満ちた春ばかり とはいえません


5年前 4


私は リハビリ病棟の窓の外から


桜の散りそめる風の姿を追っていました


テレビでは 連日 311 悲しみが伝えられていました


慣れない車椅子を右手で引きずりながら


まがりなりにも 生きている自分と


大切な人を失くし 哀切の日々を送る人達のはざまで


私も ひとりの修羅だったのでした





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遅い桜が 満開となりましたが


福岡は 連日の雨です



見る人に 花も昔を思ひ出てて 恋しかるべし 雨にしをるる



西行の歌です


桜目線で この歌を解釈すると こうなります



今年も また 私に会いに来てくれたのですね


私も あの頃のことを 想い出しています


雨に濡れているのではありません


これは 私の涙です








by nonkei7332 | 2017-04-07 13:12 | 日記 | Comments(0)


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春雷





『雷乃発声』(かみなりすなわちこえをはっす)

暦の七十二候(3月30日頃)

春の訪れを告げる雷が鳴り始める頃

「春雷」(しゅんらい)は「虫出しの雷」とも呼ばれています



深夜 目が覚めました

外は 春雷 が 鳴っています

記憶をたどって ノートから 一遍の詩をみつけだしました

『きけ わだつみの声』『日本戦没学生の手記』

田邉利宏さんの 「従軍詩集」より

田邊さんは 日本大学卒

昭和16年8月 中国華中にて戦死26歳とありました




《 夜 の 春雷 》


 はげしい夜の春雷である。

 鐵板を打つ青白い雷光の中に

 俺がひとり石像のように立ってゐる。


 永い戦ひを終へて

 いま俺達は三月の長江を下ってゐる。

 しかし荒涼たる冬の豫南平野に

 十名にあまる戦友を埋めてしまったのだ。

 彼等はよく戦ひ抜き

 天皇陛下満歳を叫んで息絶えた。

 つめたい黄塵の吹きすさぶ中に

 彼等を運ぶ俺達も疲れはててゐた。

 新しく堀りかへされた土の上に

 俺達の捧げる最後の敬禮は悲しかった。



 共に氷りついた飯を食ひ

 氷片の流れる川をわたり

 吹雪の山脈を越えて頑敵と戦ひ

 今日まで前進しつづけた友を


今敵中の土の上に埋めてしまったのだ。

        
はげしい夜の春雷である。

 ごうごうたる雷鳴の中から

 今俺は彼等の聲を聞いてゐる。

 荒天の日々

 俺はよくあの掘り返された土のことを考へた。

 敵中にのこしてきた彼等のことを思ひ出した。

 空間に人の声とは思へない

 流血にこもった喘ぐ言葉を

 俺はもう幾度きいただらう。



 悲しい護国の鬼たちよ!

 すさまじい夜の春雷の中に

 君達はまた銃剣をとり

 遠ざかる俺達を呼んでゐるのだらうか。

 ある者は脳髄を射ち割られ

 ある者は胸部を射ち抜かれて

 よろめき叫ぶ君達の聲は

 どろどろと俺の胸を打ち

 びたびたと冷たいものを額に通はせる。

 黒い夜の貨物船上に

 かなしい歴史は空から降る。

 明るい三月の曙のまだ来ぬ中に

 夜の春雷よ、遠くへかえれ。

 友を拉して遠くへかえれ。
                              



by nonkei7332 | 2017-03-27 05:15 | 日記 | Comments(0)

by ヒサミツ