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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて



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〈 白き秋 微睡(まどろみ)のなか 法師蝉 〉 ヒサミツ



今年 初めて ツクツクボウシが鳴いている
送り火のあとも 例年になく 雨が続く
広島では 爆雨で山が崩れ
多くの人が亡くなっているという
この街でも 去年は 暑かった
8月の20日間 晴れの日が 18日
35度以上の猛暑日が 17日もあった
今年はというと この 20日間 なんと 雨の日が 12日
35度以上の猛暑日は 一日もないのだ

去年も異常だったが
今年もまた 異常な天気なのだ

この星(地球)は何かが 狂っている
この国(日本)は意味も無く 隣国といがみ合い
中東の戦火は 多くの子供達の生命を奪っている
西アフリカでは エボラ熱の恐怖に 怯えている

この星は 限りなく美しく 優しさに満ちあふれている
その星で 全ての生き物達は 限りある生を活きていて
太陽も 月も 星たちも 雨も 土も
何億年も 変わること無く そこに 在る
なのに 人間達は 驕り高ぶり
我が物顔で この星に君臨しようとしている
全ては その祟りなのだ
決して 越してはならぬ 結界を
土足で ふみこえてきた 祟りなのだ

この星の 総ての生きるもの達に 感謝の 祈りを
総ての 神に 感謝と懺悔の 祈りを
総ての 父と母に 感謝の 祈りを

これから この星で生きていく
総ての 子供達のために !


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# by nonkei7332 | 2014-08-21 13:25 | 日記 | Comments(2)

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送り火の朝

去年の暑さが 嘘のような日々

窓から入り込んでくる風は

涼しさではなく もはや 冷たさなのだ


訣れたいすべての魂に

あの 白い秋が紛れ込んできている




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兄は 母の夢を三日も見たと言って

不孝を嘆き 痛めた腰をさすっている

姉は 軽鴨の子供達が 親の元から飛び立っていったよと

残された親鴨の行く末を案じている

私はというと

綴られた 夢のノオトを眺めながら

管公が呪ったのは 陥れた俗人の魂ではなく

自らの血に流れる 墓守の血統だったのだ などと

そんな 事を 飽きもせず 考えている

白い秋への準備は終わった

蒼い春を思い出すほど

私の海馬は鍛えられてはいないし

あとは 朱い夏 の記憶をいかにして 失うかだ



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海辺を歩く 子供達の後ろ姿が 私の全て


私の祈りは これ以上 何を死ねばいいのか

苛酷に耐えた肉体も 極限を超えた孤独も

底までみせた優しさも

この世の生贄としてすべてを捧げてきたではないか


海神(わたつみ)よ

供に 幾世も 竹籠に揺られながら

母の歌を聴いてきた 私達ではなかったのか

怨霊でも 霊神でもない

私の 笹やかな 祈りを わかってはくれないか


送り火の朝

波の音は 父の鼻歌のように 快く

母の寝息のように

海は凪いでいる



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# by nonkei7332 | 2014-08-16 11:07 | 日記 | Comments(2)

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台風は逸れた それでも 野を分ける風は強く

咲く花も散ってしまったかなと思いながら

雨上がりを 外に出た

鈍色の空を背に 白い 百日紅(さるすべり)が

雨に濡れながらも 凛々しく 咲いていた



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百日紅(さるすべり)


中国南部を原産とする夏を代表する花木の一つで 冬は落葉する

春に伸びた枝の先端に夏から秋にかけて花がさく

花色は白、ピンク、紅、紅紫花びらは6枚でフチが強く波打ち

満開時期の姿はよく目立つ 花後には球形や楕円形の果実をつけ

熟すとはじけてタネを散らす

樹皮は褐色で所々はがれて白い肌があらわれ 縞模様になる

樹皮のはがれた部分はつるつるしているところから

「猿も滑って落ちる→猿滑り」というのが 名前の由来とされている

漢字では「百日紅」という漢字を当てるが

これは開花期間が長いところからきている


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あなたの瞳に映る 真白な百日紅

遙かな青空の 遠くに白い雲

去ってゆく季節に 取り残されるより

いっそ季節ごと 消してしまえたら

心の色も 想い出色も

咲いては散ってゆく 風が吹く

百日紅の花


(百日紅(ひゃくじつこう)さだまさし) より


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『 散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 』(加賀千代女)



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今日から 夏の甲子園 大会が始まった

今年は 96回大会だという

46年前 私もユニフォームを着て 開会式の行進に参加していた

場所は 残念ながら 甲子園ではない 今はもう無くなったが

福岡の 平和台球場

ちょうど 50回記念大会だった

もう 半世紀も前の話なのに

よく 憶えている 暑い日だった








# by nonkei7332 | 2014-08-11 11:59 | さだまさし | Comments(0)

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目覚めは おおよそ6時と決まっている
この季節の日の出は 5時30分 前後なので
蝉の 合唱が始まる時間だ
合唱なのか 合掌なのかは 蝉に聞いてくれ

目が覚めてまず最初にすることは
さっきまで見ていた 夢 を思い出す作業だ
もういちど 眠りの中へ戻り
見ていた夢を頭の中で整理する
脳の中の 海馬 の扉はなかなか開いてくれない時もあるが
強引に その結界をこじ開けるのだ
小学生の作文みたいな ストーリーが組み上がると
それを IPAD に 打ち込む
あらかじめ 私の IPAD には 夢日記 のアプリがあり
私の全ての時間と空間を超えた
記憶と記録が この日記につまっていて
門外不出 の 機密文書 である

それが終わると ベットの上で ストレッチ を始める
身体じゅうの関節を ひとつひとつ 時間をかけて 伸ばしていく
特に 股関節のインナーマッスルには 時間をかける
15分のストレッチが終わると 血圧を測り
常温の水をコップ一杯飲む

これで やっと ベットから 離れることができるのだ
寝室とリビングのカーテンを開ける
ベランダをのぞき 花達に おはよう とあいさつをする
台所に行き ティファールで お湯を沸かす
その間に トイレに行き 体重を測り
歯を磨き 顔を洗う
台所に戻って 沸かしたお湯でコーヒーをドリップする
ソファーに座って 熱いブラックコーヒーをのみながら
IPAD で ニュースと天気予報を確認する

ここまでが ほとんど 毎日 変わることがない
私の朝の風景である b0325317_08382867.jpg


独り住まいの 老人が 呆けないためには
「教育」と「教養」が 必要だという
・(今日行く)ところがあるか?
・(今日用)があるか?


あいにく 今日の私には 行く所も用もないから
呆けまっしぐらということなのだろうが
今日は 立秋だ
小さい秋でも見つけに
外に出ようかと考えてみた














# by nonkei7332 | 2014-08-07 08:44 | 日記 | Comments(2)

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『 大 伴 旅 人 』(おおとものたびと) が


大宰府の帥(長官)として赴任したのは 63歳の時である


多くの官職をこなしてきた 旅人にとって


遠の朝廷(とのおみかど)太宰府は 彼のドラマティックな人生の


最終舞台にふさわしい場所となった



《 やすみしし 我が大君の 食す国は 大和もここも 同じとぞ思ふ 》


巻6ー956


意味 : わが大君(天皇)が治めていらっしゃる国は、


大和(やまと)もこの大宰府(ださいふ)も同じだと思いますよ。



心境 穏やかな 旅の始まりだった


翌年の春 大宰少弐に遷任された小野老を祝い 旅人は 宴を催す


多くの 客人の中には その後 旅人の歌人として


の才能を引き出し 永遠の友となる 二人の人物がいた


一人は 筑紫観世音寺別当 である 『 沙 弥 満 誓 』 (さみまんせい)


参席者の多くが 都への望郷の情にひたる中


満誓はこんな歌をうたって 座を盛り上げた


《 しらぬひ 筑紫の綿は 身に付けて 未だは着ねど 暖けく見ゆ 》

巻3ー336

意味 : 筑紫の綿(わた)で作った衣は まだ着たことはないのですが 暖かそうですねぇ


(筑紫の女性は あたたかそうですね)



そして もう一人は 『 山 上 憶 良 』



《 憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それ その母も 我を待つらむぞ 》


巻3ー337


意味 : 憶良どもは もうこれで失礼致しましょう 家では子らが泣いているでしょう


そして その母も私どもの帰りを待っていることでしょう



憶良は 都への望郷の念にも 筑紫の女を暖かい


綿に譬えた 満誓 の艶笑にもなびくこともなく


参加していた下僚たちを代表し 主人の旅人に


辞去の歌を捧げたのである


後日 この宴が生涯続く友情の出発点となる


旅人の大宰府の赴任 は 単身赴任ではなかった


長年連れ添ってきた妻(大伴郎女)も子(家持)も連れての旅であった


その妻が 翌年 亡くなったのだ


旅人の悲しみは尋常ではなかった


《 世の中は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり 》


巻5-793


意味 : この世の中が儚く空しいものであるということを思い知った今


さらにいっそう深い悲しみがこみあげてくるものです


旅人は 大きな悲しみを忘れるために 酒に溺れていきました


《 験なき ものを思はずは 一杯の 濁れる酒を 飲むべく あるらし 》

巻3ー338


意味 : なんの役にも立たないことを思うくらいなら


一杯の濁(にご)り酒を飲んだほうがましだよね



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御笠川の カルガモの親子



荒んでいく旅人を見て 山上憶良は挽歌を贈ります それをきっかけとして


その後「筑紫歌壇」といわれる 「万葉集」に収められた数々の歌が


少弐小野老(おゆ)


観世音寺別当 沙弥満誓(さみまんせい)



大伴坂上郎女


などの人々と共に 詠まれていきます



酒を飲み 友と歌を詠み 少しずつ 癒されていく



旅人の前に一人の女性が現れます



『 娘子(おとめ)児 島 』です


児島は「遊行婦女(うかれめ)」と呼ばれる


宴席に侍り詩歌音曲を奏する云わば芸妓です


が そうそうたる 万葉歌人と同席して歌を詠むだけの


品格と教養を兼ね備えた 女性でした




話はそれますが


万葉集には四人の 遊行婦女(うかれめ)が名を残しています

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「土師(はにし)」


「蒲生(かまふ)」


「左夫流児(さぶるこ)」


そして「児島(こじま)」です


この様な 遊行婦女


と呼ばれる女性達は




その後も 傀儡女(くぐつめ)とか


白拍子(しらびょうし)と呼ばれ


歴史の表裏に登場します


彼らは人形に人の穢れを移し、


舞わすことによって穢れを祓う役目を


果たしていたようですが


遊女である白拍子も 自分自身に穢れを移して、


舞うことによって 穢れを祓っていたのです


白拍子は直垂(ひたたれ)・立烏帽子(たてえぼし)姿ですが


これは巫女の衣装ともとれます


白拍子を舞う女性たちは遊女とはいえ


貴族の屋敷に出入りすることも多かったため、


教養高い人も多く


平清盛の愛妾となった 祇王や仏御前


源義経の愛妾となった静御前


後鳥羽上皇の愛妾となった亀菊などが知られています


(NHKの大河ドラマ平清盛で 松田聖子が演じた


祇園女御も白拍子ですね)


(右上の絵は 北斎による 白拍子姿の 静御前)



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水城趾




話を戻しますが


旅人にとっては 児島との甘美な日々は



「最後の恋」だったのでしょう


しかし 満誓のいう 「暖かい綿に包まれた」日々は



長くは続きませんでした


旅人は大納言に昇進し、都へ戻ることになったのです



都へ帰る日 旅人の一行は 大宰府を離れ


馬を『 水 城 』に止め、府(太宰府の庁舎)を振り返ります


その時 府吏(太宰府の官吏)の中に


見送る 遊行婦女 が 一人居ました 児島でした


彼(旅人)と二度と会えない ことを歎き



涙を拭い 袖を振りつづけるのでした


当時は 袖を振る行為というのが


最大の 愛の告白表現 だったのですね

 

旅人を見送る 児島の歌です


《 おほならば かもかもせむを 畏みと 振りたき袖を 忍びてあるかも 》


(巻6ー965)


意味 : 普通の人ならああもしたいこうもしたい


でも貴方は偉いお方なので 振りたくてならない袖も じっと我慢しています


 

《 大和道は 雲隠りたり しかれども 我が振る袖を なめしと思ふな 》


(巻6ー966)


意味 : 大和への道は雲に隠れているくらい遠い(それ程、貴方と私の身分は違います)


そうであっても 私が振る袖を無礼だと思わないで下さい

 

 児嶋に贈った 旅人の歌二首である。


《 大和道の 吉備の児島を 過ぎて行かば 筑紫の児島 思ほえむかも 》


(巻6ー967)


 意味 : 大和へ行く途中にある吉備の児嶋を通る時には、


筑紫の児嶋をきっと思い出すであろう


《 ますらをと 思へる我れや 水茎の 水城の上に 涙拭はむ 》


( 巻6ー968 )


意味 : 立派な男子と思っている私が 水城の上で 涙をぬぐってしまった



周りもかえりみず 袖振る児島の姿に思わず


感涙する自分に びっくりしたのだろうか


旅人の最後の恋は終わった


都に戻った 旅人 は独りに戻ります


《 ほほ人もなき 空しき家は 草枕 旅にまさりて 苦しかりけり 》


(巻3ー451)


意味 : 人気のないがらんとした我が家は(草枕)旅の苦しさよりもなお苦しく切ないものだ



旅人の人生の長旅が終わりに近づいていた


懐かしい我が家も



彼にとって心安らぐ場所では もはや なかった


そんな折 太宰府の沙弥満誓から歌が贈られてる


《 ぬば玉の 黒髪変り 白けても 痛き恋には 逢ふ時ありけり 》


巻4ー573


意味 : 黒髪(くろかみ)が白くなって(年をとって)も、


せつない想いに出会うこともあるのです( 幾つになっても、男は恋をするものです)


旅人は満誓に 返歌をおくる


《 ここにありて 筑紫やいづち 白雲の たなびく山の 方にしあるらし 》


巻4ー574


意味 : ここからでは筑紫(つくし)はどちらの方でしょうか。


白い雲がたなびいている山の方でしょうか


天平3年 7月 大伴旅人は


帰京後、1年も経たずにその秋の7月(旧暦)に病に伏し


『 萩の花は、もう咲いたか? 』と


何度も何度も 側近に聞きながら


静かに旅立ったのでした


旅人の旅とは いったい 何だったのでしょうか


帰るとこるがあってこその 旅 なのに


都に 帰ってきても そこには 待つべき人は 誰もいなかった


白い雲の向こうの太宰府を 思い浮かべて


旅人の脳裏によぎったのは


今は亡き 妻の姿ではなく


袖振る愛しい女(ひと)児島の姿だったのでしょうか



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萩の花











# by nonkei7332 | 2014-08-05 22:37 | 万葉集 | Comments(0)

by ヒサミツ