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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

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久しぶりに 夢の話をしましょうか

韓国の友人から

『胎夢』(てもん) という夢の話を聞いた事があります

韓国では 女性が妊娠すると その本人だけでなく 家族も

予知夢 をみるといわれています夢に出てくる 動物や食べ物で

生まれてくる 子供の性別や将来がわかるといいます

韓流ドラマには よく 『夢を買う』という場面が出てきます

夢は 韓国では 売買の対象なんです

誰かが いい夢を見たとすると その夢を買うと言って

夢を見た人に 夢を買った人がご馳走をするといいます

お隣の国には 夢の話が一杯なんですね




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「明恵上人樹上坐禅像」一部





先日は 『京都 高山寺と明恵上人 – 特別公開 鳥獣戯画』

に行ってきました

前回は 鳥獣戯画 の話をしましたが 実は 本当に見たかったのは

高山寺 に残る 明恵上人 の真筆 の 数々 でした

『 明 恵 』(みょうえ) (1173~1232)

という 僧侶は 鎌倉時代の 人です

法然や道元や親鸞や日蓮といった メジャーな 教祖達とは違って

教科書には 出てこない ですが

いろんな意味で 異彩を放った 華厳密教の名僧です

私は ある理由で この人を知っていました

そのある理由とは 19歳から 亡くなる 60歳 まで

《夢の日記》を 書き続けた人だという事でした

おそらく 古今東西 こんな人は 滅多にいるもんじゃありません

明恵が 書き遺した 日記を 『 夢 記 』(ゆめのき)といいます

この 明恵筆による「夢記」実は 福岡市美術館に 一部 所蔵されていて

以前 常設展で 見た事があります (福岡市美術館 現在休館中)

今回は 高山寺に 所蔵されている「夢記」も 公開されていました



実は 私も 少年の頃から 《夢の日記》を書いていました

その事を ブログの記事で書いた事がありました

( 2014年3月31日 「飛ぶ夢はしばらく見ない」)

夢は 私たちの 内側にある 時空を超えた 大いなる 魂の記憶です

日々の生活に何が起きているのか

直面する問題には どう対処すればいいのか

夢は 多くの情報を 私たちにもたらしてくれます



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河合隼雄 さん


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心理学者の 河合隼雄 (かわいはやお)(1928〜2007)は

名著 「明恵 夢に生きる」

明恵の残した 夢記を 見事に 分析するだけでなく

明恵の生い立ちから 亡くなるまでの間の 生き様を 見事に

私たちに 披露してくれました




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白洲正子 さん



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もう一人 明恵 に はまった 文化人がいました

随筆家の 白州正子 (しらすまさこ) (1910〜1998) です

著書 「明恵上人」の中で 明恵にまつわる 名言を残しています



『 明恵の夢は 夢ではない、覚めている時の生活の延長であり、

そういう意味では、やはり過去の記憶と呼べるかもしれません。

ただ、心理学者と違う所は、彼の夢は生きていることです。

研究の材料ではなく、信仰を深めるための原動力なのであって、

夢と日常の生活が、不思議な形でまじり合い、からみ合って行く様は

複雑な唐傘文様でも見るようです。』



明恵にとって 信仰の原点は 釈迦への回帰でした

インド行きを二度も計画するのですが

夢の中に 春日明神が出てきて 渡航を止めるように諭したとか

住吉大明神が出てきたりもします

同じ時代の 日蓮も 八幡大菩薩 や 天照大神 を取り込みますが

神仏習合した 鎌倉仏教の特異性は 興味深い テーマです

明恵は 日蓮と同じように 後年 他力本願だと 念仏信仰を非難します

華厳経を依教とした 明恵 に対して 法華経を依教にした 日蓮

二人の 高僧 の比較も私には 面白い テーマです



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明恵上人 は 歌人としても 有名です

とくに 月 を詠んだ歌が多くあり

「月の歌人」ともいわれました

代表作 が 赤い月を詠んだ この歌です


《 あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあかやあかあかや月 》






by nonkei7332 | 2016-10-29 11:33 | | Comments(0)


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《九州国立博物館》を 訪ねました

特別展 『京都 高山寺と明恵上人–特別公開 鳥獣戯画』

誰でもが知っている 国宝の 「鳥獣人物戯画」

京都高山寺に伝わる 紙本墨画の絵巻物です

レプリカではなく 本物が見られるというので 出かけました

鳥獣戯画の構成は、甲・乙・丙・丁の 4巻にわかれているのを知りました

誰でもが知っている ウサギとカエルとサルの 絵は〈甲〉です

〈乙〉は 馬や牛などの 生活の中でみじかにいる動物達や

虎 や 像 の他に 麒麟 や 獅子などの

中国の架空の動物の絵が描かれています

〈丙〉は 人々の 遊びの絵です

将棋をさしてる絵 や にらめっこしている絵

後半は ウサギやカエルが遊んでいる絵もあります

〈丁〉は 人々の遊びや 法要や宮中行事などが描かれていました


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特に 〈甲〉の擬人絵 は 最古の漫画と言われているように

アニメ大国 日本の原点を見るようでした

いったい 誰が 何の目的で 描かれたものなのか


謎多き 国宝なのです

時を超えて 異次元の世界の入り口を通り抜けると

いつか 見た 夢の記憶 のなかに 私は たたずんでいたのでした




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今 最も巷の 話題を独占している 映画といえば

新海 誠 の アニメ映画 『君の名は』です

拙ブログ 2016・6・1 「六月(みなずき)」では

新海 誠 監督の 前回の作品「言の葉の庭」を 動画で紹介しましたが

今回も 彼は 素晴らしい アニメ映画を 作ってくれました

間違いなく 今年最高の ヒット映画になると思います

素晴らしい 風景の 映像描写 は 心を洗います

二人の 高校生 タキ と ミツハ 夢の中で出逢い


そして入れ替わります


そしていろんな出来事 物語 があって


8年後 お互いに 思い出せない 相手の名前を探しながら

ある日 街で出逢います

涙のラストシーン 二人が同時に かけた言葉が


『 君の名は 』でした



ミツハ と 妹と おばあちゃんと三人で

氏神さまの御神体を訪ねるシーンがあります

実は ミツハ の家系は代々 神職だったようです

おばあちゃんは 氏神様を 古い言葉で

《結び》と呼んだんだと 話し そして 神様の力について 話します



糸を繋げることも 結び

人を繋げる事も 結び

時間が流れる事も 結び

時間の流れそのものが 神様の技(わざ) なんや



物語は 彗星の出現 という 恐怖の出来事が 人々を襲います

時間と空間の歪みを つくった 原因は

結びを軽んじてきた 現代人 なのではないか

今一度 〈結び〉という 神を思い起こすのだ

新海 誠 は 問いかけているようでした



世界最古の漫画と言われる 「鳥獣戯人画」

世界最新のアニメ映画 新海 誠 の 「君の名は」


面白い 出逢い の一週間 でした














by nonkei7332 | 2016-10-22 16:41 | 日記 | Comments(0)


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能古島 と 落陽



秋は夕暮れ。

夕日のさして山の端いと近うなりたるに、

烏の、寝どころへ行くとて、

三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへ あはれなり。

まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、

いとをかし。

日入り果てて、風の音、虫の音など、

はた言ふべきにあらず。


〈 いと をかし 〉 = とても 趣き(風情) がある


《現代語訳》


秋は夕暮れが一番だ。

夕陽がさして山の端がとても近くなると

カラスが ねぐらに行こうとして三羽四羽 二羽三羽が

飛び急ぐのさえしみじみとした情感がある

まして 雁などの列が とても小さく見えるのはとても趣きがある

日が落ちて聞こえてくる 風の音 虫の音などは

いうまでもない程 良いものだ



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博多湾 アイランドシティ に沈む夕陽




『 枕 草 子 』(まくらのそうし)

冒頭四季の情景の中から 秋は夕暮れ・・・の部分を抜き出しました

(「枕草子」・・平安中期 清少納言 作「方丈記」鴨長明・

「徒然草」吉田兼好 とともに 日本三大随筆と云われています)


清少納言 が 「いとをかし」と語った 夕暮れの景色とは

いったい どこの 夕暮れ だったのでしょうか



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カモメ香椎大橋 と みなと100年公園




なにしろ 謎多き 清少納言


俗説が 巷に 満ちあふれています

実は 父親の 清原元輔 が 周防守 や 肥後守を歴任しており

太宰府に居た足跡があることが 歌 にも 残っています


《 春はもえ 秋はこかるる かまと山 かすみも霧もけふりとそ見る 》

清原元輔 の宝満山を歌った歌

(宝満山の竈門神社境内に歌碑あり)


世阿弥の謡曲 『 檜 垣 』に描かれた

太宰府の白拍子(遊女) 〈檜垣伝説〉があります

*( 拙ブログ 2014/12/27 『想いも深き 思い川』参照 )



〈清原元輔〉と 大宰府の白拍子 〈檜垣〉の間に生まれた 子供が

清少納言であるということが


鎌倉初期の 随筆集「無明草子」に

「檜垣の子 清少納言」と書かれています



さて ここから 私の妄想は 舞い上がります

とすると 清少納言 は 太宰府に住んでいたことがあったのではないか

清少納言という 女人の記憶に残る いとをかし 夕暮れの風景とは

博多の海 に沈む 秋の夕暮れの景色だったのでは・・・



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磯良の海(博多湾)
右 志賀島 左 能古島



万葉集 も 源氏物語 も 枕草子 も そこに描かれた

宮廷王朝の 原風景 は 九州ではなかったのか・・・




『 いと をかし 』事を 言うな

そんな声 が 聞こえてきます



私が その 美しさに 魅せられて

何百枚も写した 秋の夕暮れの 写真の中から

大好きな 四枚の写真を選んでみました








by nonkei7332 | 2016-10-13 20:53 | 古代史 | Comments(0)


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博多湾 の 夕日




長い夏が 終わったのが いつだったのでしょう

私の 一睡の夢のような 九月のカレンダーを

昨日 ようやく 捲ることができました

新しい 暦は 晩夏ではなく

すでに 晩秋 です


二十四節気 では 《 寒 露 》(かんろ)

七十二候 では 《 鴻 雁 来 》(こうがんきたる) といいます

この頃になると四月に北へ帰って行った 冬鳥が

越冬のために また やってくるからです




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クロツラヘラサギ



磯良の海 (博多湾) に も 多くの冬鳥が飛来します


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オオバン




雁(がん) と 鴨(かも) の違いが わかりました

小さいのが 鴨で 家畜にしたのが アヒル だそうです

大きいのが 雁で 家畜にしたのを ガチョウ だそうです

でも アヒル と ガチョウ の違いがわからない人は

どうしたらいいのでしょうか


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ハナシュクシャ




昨日は 次男の誕生日。

「アラフォーになったよ」との 嬉しい便りがありました

「アラカンになったよ」との 嬉しい便りも聞けるのかな

そんな事を考えながら

「人生は 極めて シンプル が いい」と 便りました









by nonkei7332 | 2016-10-11 23:25 | 日記 | Comments(0)

by ヒサミツ