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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

カテゴリ:花( 70 )



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いつも 散歩する 100年公園の真ん中に
私が 《神の木》と勝手に名ずけた 一本の 古木がある
いにしえの 淡路の海 を望み 黙して語らずその風貌は
この公園の君主のようだ
この時期 春の若葉は赤みを帯びて とても 美しく
膨らんだ 蕾も 5月には 花をつける

木の名前は《 タブノキ 》

シイ・カシとともに、照葉樹林の代表樹だ
沿海地に多く 大木は30mにもなるという
古代より 舟材として使われていたという
朝鮮語の方言における トンバイ(独木舟) がなまって タブとなり
タブを作る木とする説がある


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タブノキの花



《 礒の上の 都万麻(つまま)見れば 根を述へて 年深からし 神さびにけり 》
大伴家持 万葉集19巻4159



【 通解 】
岸のほとりの つまま(タブノキ)を見ると
根を伸ばしていて 随分と年を経ている木のようだが
なんと 神々しい姿だろうか

【 解説 】
都万麻 (つまま) は タブノキの古名とされ
万葉集の中には 家持の歌の一首だけしかない



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朽ちかけた 幹にも 新芽が 輝き やがては 咲く花をまちながら

何を 夢見ているのだろうか

かつて 共に群がり 民を護った 鎮守の森の 子供達の遊び声か

それとも 遠い日の 海の向こうからきこえる 故郷の 母の子守唄か

《神の木》は 今日も


淤能碁呂島(おのごろじま) = (能古島) を 眺めながら


静かに 海神(わたつみ)の歌を聞いている





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by nonkei7332 | 2015-03-03 10:13 | | Comments(0)



一雨ごとに 暖かくなる頃の 雨を

『 木の芽おこし 』といいます

雪が 雨に 変わるころ

寒さを 耐えた 草花達 が 芽を覚まします



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古木の『 梅 』 には 春告鳥 (うぐいす) が 似合います





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『 福 寿 草 』

またの名を 「 元日草 」 「朔日草」 といいます




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『 大 文 字 草 』

花弁が開くと人が手を広げたような「大」の字に見えます




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『 ムスカリ の 花 』

別名 ブドウヒアシンス




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『 ルピナス の 花 』

藤の花 が 逆さにさいてるみたいなので

「 昇 藤 (のぼりふじ)」とも 言われています





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『 シネンシス の 花 』

中国産のサクラソウ という意味らしいです





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『 紅 侘 助 (べにわびすけ)』

といいます







by nonkei7332 | 2015-02-11 21:26 | | Comments(0)


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赤い つぼみ の 中から


冷たい風 に 揺れながら


いっせいに 飛び出してきた


白い 妖精たち


カサカサとした 感触のある白い花を


舞妓の かんざし と なずけたのは 誰でしょう


妖艶な 冬牡丹より


わたし の 想いを さらっていった


あなたの 愛しさに包まれて


わたしの 中の 少年 は


ただ ドキドキ しているだけでした










by nonkei7332 | 2015-02-07 15:19 | | Comments(0)


百獣の王が ライオン なら
百花の 王 は 《 牡 丹 》だと云われています


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毎年 立春を過ぎると 必ず 訪れる場所があります
そこは 筥崎宮 の 『 神苑花庭園 』です
二の鳥居の側で 地下鉄箱崎宮前駅1番出口を上って
海の方へ 向かうと 左手に 庭園の入り口があります
いつも 四季折々の花が出迎えてくれます
2月の 〈 冬牡丹 〉
4月の 〈 春牡丹・芍薬 〉
6月の〈 百合 〉
9月の 〈 りこりす(ひがんばな) 〉
が 特に おすすめです



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なかでも 冬牡丹 の 絢爛たる 美しさは ためいきが 出る程です

立てば 芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花 』

昔から 美しい女性の 例え にも 使われてきました


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この 牡丹の花 なぜか 万葉集には 一句も 出てきません
万葉の頃は まだ 渡って来ていなかったのでしょうか? 謎です。
牡丹の古い品種で 『 染川 』という 名前があるそうです
太宰府の 藍染川 の名前がつけられています

和歌に登場するのは 平安時代になってから
それも 牡丹という名前ではなく
『 深見草 』という 別称で 出てきます

《 人知れず 思ふ心は深見草 花咲きてこそ 色にいでけれ 》
千載和歌集11巻684 賀茂重保 


【 私訳 】
いつまでも 秘密にしておきたかった
あの女(ひと) への想い は 深いものでした
深見草の花が 色濃く 咲くように
あのひとの前では この想い 隠せそうもありません



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夕暮れには 冷たい雨になりました

昨日聴いた歌です

特別な スープを あなたにあげる あったかいんだからぁ♪

特別な スープ 飲んで みたいですね







by nonkei7332 | 2015-02-06 11:18 | | Comments(2)


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冬に咲く ばらの花を 冬薔薇 ( ふゆそうび ) といいます

冬の 季語 にも なっています



「ばら」は 「いばら」「うばら」「うまら」から 転訛したもので
棘のある木の総称(茨、棘、荊)として 万葉集にも 歌われています

《 みちのへの 茨(うまら)の末に延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ 》
万葉集 20巻4352 防人の歌

【私訳】
道端に咲く 薔薇の先端にからみつく豆のように
私の側を離れない 妻を置いて 行くことは 辛いものだ


また「薔薇」は 古名として「そうび」「しょうび」とも 言われていました
『古今集 』には 紀貫之の 「 そうび 」という題の 和歌 があります

《 我はけさうひにぞ見つる花の色を あだなる物と いふべかりけり 》

【私訳】
今朝 初めて見た あなたの 姿は 薔薇の花のように
艶やかであったけれども なぜか 儚く見えます

【解説】
「今朝初に」(けさうひに) の中に「さうび」の名が 隠されています
10世紀の初めの 歌なので その頃から 咲いていた花みたいです



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この時期の 花壇は 咲く花も少なく 色を無くしていますが
そんな 中で ポツリ と咲いている 薔薇の花 は美しいものです
《 遅れて咲いても 花 は 花 》というように
夏に咲く 薔薇と比べても 決して 劣るものではありません



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風に揺れながら 薔薇の花が 私に 話しかけてきました


綺麗だと 言ってくれて ありがとう

私は決して 季節を間違えたり

遅れて咲いたわけでも ありません

みんなと 同じように咲くこともできました

でも 敢えて この季節を選んだのは 私の わがまま です

いつ咲くのかということは

いつ枯れるか という事と 同じ意味なのです

あなたが 一番 綺麗だよと 言ってくれたから

私は 嬉しくて 次の雪の日に 散ることにします

ひとつだけ 約束してくれますか

来年の冬に また ここに 来ることがあれば

どうか また 私を 探してください

そして また 綺麗だよと 言ってくれますか



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冬の風は 冷たく

微かな 薔薇の香りが

私の頬を 通り過ぎていきました









by nonkei7332 | 2015-02-02 14:40 | | Comments(1)


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「花」のタグを叩いてみると
この 一年 私を 愛でてくれた 華達 が勢ぞろいしています
何も繕わない 無垢の花空間の中で
いつしか 私は 束の間の 蝶 になり 風 になっていた ようです

今年 最後の花は 『 杜鵑草 』ほととぎす
鳥の名前が花の名前になっています
珍しいというより この花だけかもしれません
花にある 紫色の斑点が 野鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることが
その由来になっているそうです
花言葉 は 『 秘めた 意志 』



『 花 女 房 』という 昔話があります

ある村に独身の 馬子 がいました
いい声で馬子唄を歌いながら 馬に食べさせる草を刈っていました
ある晩 女がその男のところにやって来て 一晩泊めてくれと言い
料理を作った後 女の方から求婚し 男は承諾します
二人は夫婦になって 幸せに 暮らしていました
ある日 男が草の中にきれいな月見草の花を見つけ
妻に見せようと 刈って 家にもどると
妻は 家の中で 倒れていました
妻は 虫の息で自分の素性を明かします
自分は月見草の花の精であり
馬子唄の声に惚れ込んで 妻にしてもらおうと
人間に姿を変えたのだと
草が刈られてしまえば 自分の命もこれまでです
「今まで ありがとう」と言って
静かに 息をひきとったのでした

「日本昔話大成」関敬吾編 より


花が美しいのは 常に いつかは 無くなるという
「死」が その 背後に 存在するからでしょうか
結末は悲劇的であり その悲劇的な「死」が
月見草の美しさを ひときわ 物語っています



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いづれの花か散らで残るべき
散るゆゑによりて
咲くころあれば めずらしきなり

訳 : どんな花でも 必ず 散ってしまいます
散るからこそ また咲いた時の
美しさが あるのです

世阿弥 の 『花伝書 』より




by nonkei7332 | 2014-12-11 00:28 | | Comments(0)

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寒椿 の 花




晩秋から 早春にかけての 花といえば 椿。
椿は 品種が 多く 山茶花 (さざんか) と 寒椿 の違い など
何度みても なかなか 区別するのが 大変な 花 です。


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右手の花が (山茶花〉 左手の花が (寒椿)




私の 大好きな 京 都 の 街 は 椿の名所 が多いのですが その中でも
『 等持院 の 侘助(わびすけ)椿 』『 鳥辺野 の 寒椿 』が 好きです
その 理由について 教えましょうか



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等持院 の 侘助椿



『 等持院 の 侘助椿 』を歌った 詩

衣笠の 古寺 の 侘助椿の
たおやかに 散りぬるも 陽に映えて
そのひとの 前髪 僅かにかすめながら
水面へと 身を投げる
鏡の まどろみの くだかれて
錦の帯の魚の ふためいて
同心円に 拡がる 紅のまわりで
さんざめく わたしの心
‥‥‥‥‥‥‥‥‥


《 この 詩の景色を 解説します 》

衣笠山の麓にある古寺 〈 等持院 〉 に咲く有楽椿 と云われる 侘助椿を 二人で 見ていました
突然 わたしの 想いは 椿の花となり 彼の前髪 をかすめながら
しなやかに そして しとやかに 夕陽をあびながら まるで 身を投げるように 池の上に 落ちていきました
落ちた椿の花 は 鏡のように 穏やかな 静かな池の水面を 壊して 波紋を拡げていきます
すると 錦鯉が 慌てて 驚いて逃げていきました
同心円に拡がっていく 紅い椿色の 波紋をみながら
わたしの中の 別れの不安は 確信へと変わっていくのでした



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鳥辺野 の 寒椿



『 鳥辺野 の 寒椿 』を 歌った 詩

寂しいからとそれだけで来るはずもない 鳥辺野
山道をゆけば 散り急ぐ様に
遠近(おちこち) に寒椿の紅 道を照らす春まだき
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
前のめりのまま 無造作に投げ出された愛が
季節に追われ ころんだまま
野晒しになっている 鳥辺野


《 この 詩の景色を 解説します 》

今熊野の剣神社から 御寺泉涌寺 までの 山道あたりを 鳥辺野 といいます
平安時代の頃 から この辺りは というより 鴨川を渡った 東側は
北の〈 蓮台野 れんだいの 〉 西の〈 化野 あだしの 〉と並ぶ 東の墓地・葬送の地でした
なので 静かな 寂しい 場所だからといって いつもくるような場所ではないのです
鳥辺野 の 春まだ浅い日 寒椿の紅き 花弁が あっちにも こっちにも 散らばっていて
道を 紅き血 の様に 染めていました
私が 喪くした 薄れゆく二人の記憶を 振り返れば
野晒しにされた 悲しみは 冬の中を まだ 転がっていました
寂しいからというだけで 来たのではなく
喪くした 愛を 葬るために 来た 鳥辺野 でした




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寒椿



《 さだ まさし 》
『 春告鳥 』そして 『 鳥辺野 』という 詩 の 一部 です
『 体 温 ( ぬくもり ) 』を 伝えることが できたら と さだまさし は 言います
詩を作る事 旋律を作る事 すべてが 帰るべき 何かを求める 旅 だとも いっていました

「春告鳥」の収められた アルバム名 『 夢供養 』
夢 を 供養するって いい 響きの 言葉ですね

この アルバム 出来たのが 1979年 (昭和54年)
さだまさし が 27歳 。私 が 28歳 。
私の 年譜 をみると 前の年に 今年 36歳になった 長男が
翌年に 今年 34歳になった 次男が 生まれた年でも ありました。



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寒椿










by nonkei7332 | 2014-11-26 08:09 | | Comments(0)


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ブーゲンビリア の 花の色が あせてくると
我が家 の ベランダも 冬支度 です
といっても 何も無しでは 愉しみがない

そこで 今年は

〈 シクラメン 〉にするか
〈 葉牡丹 〉にするか
〈 プリムラ・ジュリアン 〉にするか

三択で 迷った挙句
艶やかな プリムラ・ジュリアン にすることに決めました
品種が 〈 キャンディ マジック 〉
別名が 〈 バラ咲きジュリアン 〉
なんとまぁ 賑やかな名前負けしそうな花でしたが
寒さにも強く 甘い香りもするというから
取り敢えず ふた株 植えていました

菊 日 和 (きくびより) の 中 可憐な花 をつけてくれました

これから たくさんの 花を咲かせてくれるでしょうが
それにしても 最初に ついてくれた花は
どうして こんなにも 可愛いのでしょうね


花言葉 は 『 無言の愛 』


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《 住する所なきを まず花と知るべし 》 世阿弥 の 言葉

訳 : 停滞することなく 常に 何かに向かって いることが大事だという意味






by nonkei7332 | 2014-11-18 15:41 | | Comments(0)

《 レインボーローズ の 花 》


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友人が送ってくれた 花の写真の中の一枚だった
見た瞬間 思わず エッ と 声が出た
創られた 花とはいえ 私の花図鑑の中の タグが見つからない
たしかに 多くの花が 交配を重ねながら 作られたいったものかもしれないが
この花は 咲いた花を あとから 加工したものなのだ
しばらく 考えた後で 私は 『 奇跡の花 』という タグを新たにつくった
レインボーローズ の 花言葉 が『 奇跡 』だからではない

見た瞬間に 思わず エッ と声が出た
出逢い そのものが 奇跡だった花につける タグ という 意味なのだ

目を閉じて このタグにいれる 花の記憶を 辿ってみた
いくつかの花の名前が 私の口から こぼれた






by nonkei7332 | 2014-11-17 13:11 | | Comments(0)

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一年を通して 散歩は 秋が似合う



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桜葉も 紅く色を落とし 一枚 一枚 落ちていく

〈 恋はするものではなく 落ちるもの 〉

〈 Fall in love 〉とは よく言ったものだ


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青き空 朱に染まる 緑葉 一幅の絵に 酔う


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《 南 京 黄 櫨 (なんきんはぜ)》の 紅き葉 と 白き実



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《 皇 帝 ダリア 》の花 別名:木立ダリア


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空を見上げると
地上から 3~4m の高さにもなるだろうか
ピンクの大輪の花が
晩秋の空に そびえて立つ姿は
皇帝 という名にふさわしい



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《 唐 綿 (とうわた) 》の 花 と 袋果



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原産地は 南アメリカ ガガイモ科の 一年草
赤褐色の花が 鮮やかに咲く 風船唐綿 よりも 派手な花だ
花のあと 袋果を結び 中からタネと光沢のある
シルクの糸みたいな 冠毛が吹き出てくる




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by nonkei7332 | 2014-11-11 21:08 | | Comments(0)

by ヒサミツ