ブログトップ

《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

カテゴリ:花( 68 )


b0325317_12535060.jpeg




《 たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける時 》

橘 曙覧


先日 近所のご夫婦に 青唐辛子の苗をいただきました

ベランダで 鉢に植え替えていましたが

今朝 白い花が ひとつ咲いているのを見つけました


b0325317_12532831.jpeg


《 唐辛子・番椒 》

南アメリカの熱帯原産。コロンブスが発見したとされる

日本には近世初期に渡来。

高さ60センチメートル 内外。夏,葉腋に白色の花を開く。

果実の形は細長いもの,丸いもの,大小様々あり、一般に辛味が強く,

香辛料や薬用とする。変種のシシトウガラシやピーマンは食用に,

ゴシキトウガラシは観賞用にする。辛味の強いタカノツメなどは

南蛮辛子・南蛮・高麗胡椒とも呼ばれる。


さて この唐辛子

唐という字があるので 多くの人が 中国から渡ってきたと思っていますが

本当は ポルトガル人が日本に伝えて それが 朝鮮半島に伝わった

というのが 《 通 説 》になっています

韓国の学会でも その説を支持していましたが

近年 いろんな 《 異 説 》が でてきています

そもそも 通説によると 秀吉の朝鮮出兵の際

加藤清正が 寒さ対策の為に 兵士にもたせたとか

目潰しの兵器として使ったというのが文献に残っているようですが

朝鮮には もともと 〈椒醤〉というコチュジャンを意味する単語が

1400年代の文献に多く出てきます 中国にも 850年に書かれた

「食医心鑑」という文献にも 〈椒醤〉という表現がされていることから

中国から朝鮮そして日本という説が 盛んに議論されているといいます

しかし コロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ったとされるのが


1490年代ですので


唐辛子 と 椒醤 は 違う植物だったとも言えますね



実は 紛らわしいことに

江戸時代に 書かれた 貝原益軒の 『筑前続国土風土記』〈大和本草〉には

「 昔は日本に無く 秀吉公の朝鮮伐の時 彼の国より種子を取り来る故に

俗に高麗胡椒と云う」と書かれていますし

〈花譜〉には「 番椒(とうがらし) 近世 朝鮮より来たれり ゆえに

高麗胡椒と称す 」と書かれているのです


通説 異説 入り乱れての 定説さがしみたいですが

白い可憐な花を見てると そんなもの どっちでもいいよ というのが

私の 本音みたいですね



さてさて 話は 拡がって

《 通 説 》とは

世間に広く通用している説のことであり

いくつかの 《仮説》のうち多数が 支持しているものをさす

ただし 確定的であるとされる《定説》とは異なると書かれています


通説は 英語では Myth (ミス) といいます

ミステリーはここから来ています

意味は 神話・作り話・(根拠のない)社会通念 だそうです

一方 異説は 英語では Heresy (ヘルシィ) といいます

意味は 異教・異端 だそうです

日本語と英語 多少ニュアンスが違いますね


古代史歴史研究に いそしむ 私にとって の 問題は

可笑しな 定説 が世の中に いくつもはびこっていることです

本来 通説=仮説 であるものが 定説とされ 教科書に載って

これが日本の歴史だとされ 子供達に教えられていることです

「日記に嘘はかけるけど 書いてる自分に嘘はつけない」と

誰かが言っていました

〈古事記〉・〈日本書紀〉全てが嘘と言わないまでも

自分の立場を正当化するために 過去の歴史を改ざんしたとされる

記紀 は その最たるものでしょう

嘘か本当か まさに ミステリー の世界ですね



唐辛子の白い花が いつしか

辛い話になってしまいました


明日は選挙です 〈通説〉に 惑わされないようにしましょう







by nonkei7332 | 2016-07-09 14:00 | | Comments(2)

b0325317_11134545.jpeg
やまぼうし




山法師(やまぼうし) という 花です


中央の花穂が 丸坊主の頭みたいなので

比叡山延暦寺の法師になぞえ


山法師と名ずけられたといいます

別名で 山桑(やまぐわ)・柘(つみ) といいます

万葉集では 柘の枝(つみのえ)という 名前で 三首詠まれています



《 この夕 柘のさ枝の流れ来ば 梁(やな) 打たずて取らずかもあらむ 》

万葉集3ー386


【 註釈 】

夕暮れになって もし 仙女に化身するという柘の小枝が流れてきたならば

簗は打たないで 柘の枝を取らずしまいになりはしないだろうか

(簗とは 魚をとるための 仕掛け)



註釈だけでは 何のことなのかは さっぱり解りませんが

《 柘枝仙女伝説 》という話をバックにした歌だそうです


昔々 吉野の里の美稲(うましね)という若者がいました

吉野川に簗(やな)を打って アユをとっていました

ある日の事 上流から 柘の枝 が流れてきて簗にかかったので

家に持ち帰っておいたら 柘の枝 が美しい女性になりました

美稲はびっくりしましたが その女性を妻に迎えて

毎日幸せに暮らしました




美稲(うましね)という 皇子と柘媛 の物語なんでしょうか

いったい誰の事なんでしょうね

開化天皇 と 神功皇后 かも しれませんね

それにしても 川で遊んでいて 柘の枝が流れてきたら

男は ドキドキしますよね 美女に変わるかもしれないですから



まったく 罪(つみ) つくりな 話でした



b0325317_11144000.jpeg






by nonkei7332 | 2016-06-18 11:05 | | Comments(0)



b0325317_17281747.jpeg

牡丹 (ぼたん)




雨が大地を潤しています

この時季の雨を 二十四節気 で


『 穀 雨 』(こくう)と言います

「 雨が降って 百穀 を潤す 」と云って

柔らかな春の雨が降り始めると

里の民は 田植えの準備を始めます


b0325317_18313574.jpeg

姫空木 (ひめうつぎ)



b0325317_18322998.jpeg

雪餅草 (ゆきもちそう)



b0325317_18330589.jpeg

高砂唐松 (たかさごからまつ)



b0325317_18341763.jpeg

雲間草(くもまぐさ)



b0325317_18350799.jpeg

瑠璃唐草 (るりからくさ)



b0325317_18354316.jpeg

苧環 (おだまき)



b0325317_18361393.jpeg

馬酔木 (あせび) の若葉



〈 七十二候 〉でいえば

『 葭 始 生 』(あし はじめて しょうず)

水辺の葭(葦) が芽吹き始める頃です





by nonkei7332 | 2016-04-21 19:25 | | Comments(0)


b0325317_13371205.jpeg



〈神鳴り〉の 音 に 目が覚めた朝

時計を見ると 7時 を 過ぎていました

バタバタと 顔を洗い

レインコートに CAP をかぶって 外に出ました

春の雨 は 優しい はずなのに

横殴りの雨は 私の頬を叩いていました

南風(はえ) が吹くと 海人達 は 空が荒れると怖れたんだ

そんな事を考えながら

むしろ 温かな 雨を 楽しんでいました



今日は 始業式

子供達 は いつものように 元気でした

私の いつもの一日が こうして また 始まります

春の嵐 は 昨日までの 私の業 を

禊ぐように 激しく降っていました


b0325317_13380491.jpeg


桜 が 散っていきました

そのそばで 松の花 が 咲き始めました

松の花 は「今度は 私の番よ」と

小さな声で 話しかけてくれました

雨に濡れながら 散る花と 咲く花 に 囲まれて

いつしか 私も

花 になっていました


《 秘すれば 花 》 世阿弥「風姿花伝」より







by nonkei7332 | 2016-04-07 14:33 | | Comments(0)



花曇りの中 桜が満開になりました


b0325317_08553487.jpeg



b0325317_08561173.jpeg



b0325317_08563731.jpeg



b0325317_08570836.jpeg



b0325317_08574275.jpeg



b0325317_08585053.jpeg




b0325317_19395256.jpeg




b0325317_19402301.jpeg





《 やどにある 桜の花は 今もかも 松風早み 地に散るらむ 》

万葉集 8ー1458 厚見王(あつみのおおきみ)


【 通解 】

あなたの庭に咲いている 桜の花は

松風が強いので 散ってしまうのではないかと心配です








by nonkei7332 | 2016-04-01 20:34 | | Comments(0)


b0325317_00063569.jpeg


カロライナジャスミン


アメリカのカロライナ州の原産です

ノースカロライナ州の 州花 だそうです

ジャスミンのような いい香りがします

ただし 見るだけ 香りを楽しむだけ にしましょう

口に含んでみたくなるような 花なのですが

少量でも 目まいや 呼吸機能の低下などの中毒症状をおこす

毒性の強い 植物です



b0325317_00133985.jpeg



芝 桜



別名を 花詰草(はなつめくさ) といいます

庭に敷き詰めた ピンクの絨毯 みたいですね



b0325317_00155063.jpeg


マーガレット


別名を 木春菊(もくしゅんぎく)といいます

デンマークの国花 だそうです

名前の由来は ギリシャ語の 「マルガリーテ(真珠)」

簡素な表情の面持には 清楚な 白 が 似合います



b0325317_00171126.jpeg


チューリップ


春の花壇 の 定番です

いろんな 色がありますが

私は 赤 が好きです



b0325317_00180966.jpeg


ビオラ


菫(スミレ) 科 の 園芸品種

三色すみれの花です 一般には パンジー と言われていますが

ビオラ は ちょっと 小振りの 品種です

蝶 が 羽根を拡げているようですね



b0325317_00185559.jpeg


ポピー


いろんな 名前を持っている 花です

雛罌粟 (ひなげし) と呼ばれたり

虞美人草 (ぐびじんそう) と呼ばれたり

コクリコ と 呼ばれたり

ちなみに アヘンが採れる 芥子(けし) の花とは 違います

芥子 は 葉っぱが ギザギザしています



b0325317_00195509.jpeg



木瓜 (ぼけ)


何で ぼけ と言うのかは

実が 瓜のような形をしているので 「木瓜」

「もっけ」の呼び名が 「ぼけ」に変わったようです

認知症 の ボケ とは 関係はありませんよ








by nonkei7332 | 2016-03-29 07:04 | | Comments(0)


b0325317_09573987.jpeg



〈 寒の戻り 〉なのでしょうか

福岡は 19日に 開花宣言したのに

一週間 たったのに まだ ほとんど こんな状態が続いています


万葉集に詠まれた 桜 は 44首しかありません

それに比べて 梅 は 120首近くあります

おそらく 万葉の頃 それ以前の 鑑賞用の春の花と言えば

梅だったようです


それでは 桜 は いったい どんな 花 だったのでしょうか


この頃の 桜と言えば 山桜 だったと言われています

柊(ヒイラギ) や 椿(ツバキ) と同じように 山に咲く 花でした

山の神が 里人に もたらした 神花 だったのかもしれません

春の〈祭り〉においては その年の 稲の豊作かどうかを占いました

〈鎮花祭〉や 京都今宮神社の 〈やすらい祭〉も 旧い起源をたどれば

稲の花を 桜の花に見立てた 農村行事だったようです

一日でも桜の花が 散らずに 咲き続ける事を 良し としたのでした


《 此花の 一節のうちに 百種の言ぞ隠れる おほろかにすな 》

万葉集 8ー1456 藤原広嗣

【 意味 】

桜の花の咲く この枝には 沢山の言葉が込められているから

けっして 粗末にしてはいけません

【 解説 】

《 桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿 》といいます

古くから 剪定の常識として 聞いてきた言葉ですが

この言葉の奥義は 桜花をおろそかにするなという

この句の想いが 見えてきます



先日 『 伊都国の女神達 』で

大山祇の二人の娘 〈木花咲耶姫 〉と〈磐長姫〉の 話を 記事にしました

磐長姫 の事を 《木花知流姫》(このはなちるひめ) ともいいます

農民達の 「桜花よいつまでも散らないで」の祈りの対象は

咲耶姫 よりも むしろ 知流姫 だったのかもしれません


《 桜花 今ぞ盛りと人は言へど 我れは寂しも君としあらねば 》

万葉集 18ー4074 大伴池主


【 意味 】

桜が満開に咲いたよと みんな喜んでいます

でも 私は あなたと 一緒に見れない 桜を見ても

寂しさが つのるばかりなのですよ

b0325317_10060946.jpeg
2014年 4月7日
桜 は 満開でした



b0325317_09593265.jpeg
2015年 4月7日
桜 は 散った後でした





by nonkei7332 | 2016-03-26 10:30 | | Comments(0)

b0325317_15504143.jpeg
ユキヤナギ



《 枕草子 》の有名な冒頭です


春 は あけぼの

ようよう 白くなりゆく山際 少し明かりて

紫だちたる雲の 細くたなびきたる


【口語訳】

春は明け方が良い。

日が昇るにつれてだんだんと白くなる、

その山の辺りの空が少し明るくなって、

紫がかっている雲が長くたなびいている様子が良い。


b0325317_15322950.jpeg


《春分の日》とは 暦の始まりとして

新たな 一年のスタートとなります

日本の地方には 古くから 『日天様のお供』という風習があります

先ずは早朝 東にある 宮に行き 日の出を拝みます それから 南へ歩き

夕刻は 西の地にて 日の入り を拝み 家に戻るという 日祀りです

彼岸の中日に 一日かけて 新たな気持ちで 太陽を迎え 太陽を送るという

きわめて 素朴な風習だけに 私にもできそうだと思いました



私 の 博多における 「日天様のお供」プランです


志賀海神社 の 遥拝所から


二上山(立花山・三日月山) に昇る日天を拝みます


それから 南へ向かい 箱崎八幡宮で 〈お汐井とり〉をして


そして 夕方には 糸島二見浦に沈む 日の入りを拝んで帰ってくる


b0325317_15340144.jpeg
辛夷の花



百花繚乱の春 は まじかです

ユキヤナギ や 辛夷の花が 綺麗です



b0325317_15513261.jpeg
ユキヤナギ (フジノピンク)









by nonkei7332 | 2016-03-20 16:26 | | Comments(0)


b0325317_15052062.jpeg



春の野原には タンポポ が いっぱい 咲いています

《 蒲公英 》と書いて タンポポ と 読むのですが

何人の人が 読めるでしょうか



蒲公英 という字は 中国名 です

なぜこう書くのかは 定かではありません

たんぽぽ の名前の由来も いろいろ あるのですが

「鼓草」(つづみぐさ) とも 呼ばれています

茎の両端を細かく 裂いて 水に浸けると鼓の形になるためです

その 鼓の音の 「タン」「ポンポン」という音から

タンポポ と 名ずけられた というのが 通説になっています

ただ 地方によっては いろんな 呼ばれ方をされています

民俗学者の 柳田国男 は『野草雑記』の中で

各地の たんぽぽ の呼び名 を調べていました


津軽・・・クマクマ

秋田・・・ゴゴロッコ

越後・・・ゴゴジョウ

佐渡・・・クチクチナ

福井・・・カッポコ

千葉・・・ニガナ

信州佐久・・・チチグサ

信州諏訪・・・ガンボウジ

岐阜・・・クジナ


b0325317_15065945.jpeg



柳田先生 は 小林一茶 が書いた 『方言雑集』の

臼歌《臼(うす)をひいたり ついたりする時に歌う歌》を紹介しています


《 男やもめと クジナの花は 盛り過ぎれば 御坊(ごぼう)となる 》


クジナの花(たんぽぽ) は 種毛 が飛んで行った後は

写真のように 坊主頭のようになる ので こんな歌が歌われたみたいです



タンポポ の事を 英語では 『ダンデライオン』といいます

由来は フランス語の 《ライオンの歯》(dent de lion) だそうです

タンポポ の葉のギザギザした感じが

ライオンの歯の似ているからだそうです


b0325317_15072629.jpeg


《 タンポポ と 南風 》という

悲しい物語がありました


ある春の日 なまけ者の南風は

野原にたたずむ黄色い髪の美しい少女を見つけ恋に落ちてしまいます

実は その少女はタンポポ

それに気づかない南風は 毎日夢中になって少女を見つめ続けました

しかし いつのまにか少女は 白髪の老婆 になってしまいます

南風は 悲しみのあまり大きな ため息 をつきました

すると ため息に飛ばされて 白髪の老婆もいなくなってしまいました







by nonkei7332 | 2016-03-08 15:30 | | Comments(0)



霜月だというのに 温かい日が続く

月の平均温度が 三度位高いといっていた

秋霖(ながあめ) のあと 小春日和に誘われて

花を探しに 外に出た




b0325317_16383225.jpeg
ブーゲンビリア



紅い ブーゲンビリア が 今年も 艶やかだ

ブーゲンビリア は 別名 筏蔓(いかだかずら) とも言うが

ながい 蔦 で筏を組んでいたのだろうか

とても 珍しい お気に入りの 深紅の ブーゲンビリア



b0325317_16184980.jpeg
杜鵑草(ホトトギス)



もう遅いかなと思っていたが

杜鵑草 (ホトトギス) が 残っていた

残っていたというより これからみたいだ

暖秋のせいだろう



b0325317_16414267.jpeg
木立ダリア



木立ダリア が 青空に負けじと 咲いている

負けず嫌いの 目立ちがりの花みたいで

いつも 高いところに咲いている

皇帝ダリア とも言うが

なるほど そんな意味なのかと 思った


b0325317_16421866.jpeg
オキザレス




オキザレス という花 だ

酢漿(かたばみ) の仲間で 別名 紫酢漿(むらさきかたばみ)

葉が三枚で しその葉みたいな紫色をしている品種だとわかった

ピンクの花が 紫の葉に 艶やかに 咲いている




少しずつ 寒くなってきたみたい

来週の 今頃は


紅葉 の 嵐山 辺りか







by nonkei7332 | 2015-11-19 16:44 | | Comments(0)