有明の月(ありあけのつき)
せっかくの 月見の季節なのに
博多の町は 秋雨 が 降ります
なんだか 一雨ごとに 寒くなりそうです
月齢 は 暦 の 基礎 です
新月から始まり 満ちて 満月となり やがて 欠けていって
新月 に戻ると 1ヶ月 です
今日は 新月から 12番目の 月 です
15番目 が 満月ですので 10月6日(金) が まんまるお月さんです
一年の中で 一番 月がきれいだとされる日を〈中秋の名月〉といいます
一般に 〈十五夜お月さん〉と呼ばれていますが
だったら 6日の満月の日が その日だと思ってしまいそうですね
実は 旧暦の8月15日 の事を 十五夜 と言いますので
今年は 10月4日(木) が 中秋の名月 なんです
二番目に きれいなお月さんは 〈十三夜〉と言われています
旧暦の9月13日 のことです 今年は 11月1日(水) です
月の名前は 毎日変わります 誰が付けたんでしょうね
三日月 や 上弦の月 など 月齢や 形 が名前になったものがありますが
満月 からあとの 陰暦の 16日以後になると
夜が明けてからも まだ 西の空には 月が残っています
そんな 月を 《 有明の月 》といいます
16日目 は
十六夜と書いて 〈いざよい〉と呼びます
いざよう とは ためらう 躊躇するという意味です
十五夜よりしばらく遅れて 月は 上る事から
月がためらっているように 見えたからでしょうか
17日目 は
立待月 (たちまちづき) と言います
日が沈んで 立ちながら待っていたら そんなにくたびれないうちに
月が上ってくるから そう 呼ばれています
18日目 は
居待月 (いまちづき) と言います
月の出を 立って待っていたら くたびれたので
座って待ったから そう呼ばれました
19日目 は
寝待月 (ねまちづき) と言います
月がなかなか出て来ないので その名の通り
寝ころんで 待ったから そう呼ばれました
20日目 は
更待月 (ふけまちづき)といいます
この頃になると 10時位になって やっと 月が上ります
夜がふけてようやく上ってくるので こう 呼ばれました
《 今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ち出でつるかな 》
百人一首21番 素性法師
訳 : 『今から行くから』そう言ってくれた 貴方を
ずっと待っていたのに 貴方は来てくれません
九月の 有明の月 を 待つ事になってしまいました
頑張って 萩餅 (おはぎ) を作りました
なのに お月様 は 出てくれません
天気予報 が 恨めしい 毎日です