おきのしま
九州国立博物館に行きました
特別展という ふれこみにしては 来館者はまばらでした
宗像と沖ノ島 その祭祀と大和朝廷 のかかわり を主張した展示ですが
今ひとつ 焦点のぼけた 展示構成でした
沖ノ島の祭祀 については
4世紀後半から 9世紀末まで 出土した奉献品の数は
約8万点にも及び ほとんどが 国宝になっていて
「海の正倉院」とよばれていますが
大陸や半島との 対外交流によって もたらされた 多くの奉献品は
国家祭祀だったといわれています
そして その 国家というのが 大和朝廷(畿内王朝)だという
前提での 展示には 多くの疑問が残りました
そもそも「謎の4世紀」といわれるくらいです
沖ノ島の祭祀の主体が 最初から 宗像氏だったという事自体も 謎なのです
500年の間には 祭祀の形態も何度も変わっているわけで
宗像氏と大和朝廷が ずっと関わっていた祭祀だと言い切る理由は
どこにも見当たりませんでした
2017年の 世界遺産登録 のための
デモンストレーションなんでしょうか
世界遺産ってなんなのでしょうね
九州唯一の 国立博物館 こんなんでいいんでしょうか
出雲の沖にも 隠岐の島があります
宗像の沖にも 沖ノ島があります
字は違っても 同じ〈おきのしま〉です
列島と半島を繋ぐ 中継島 です 海人たちの 辿ったルートです
もうひとつ 中継島が あります 名前はよく似ています
おそらく 最も多くの 海人たちが 通ったであろう 中継島です
その島とは 壱岐の島 です
魏志倭人伝 に出てくる 一大国(壱岐) と 末盧国(唐津)へのルートです
〈半島〉〜〈おきのしま・いきのしま〉〜〈出雲・宗像・唐津〉
先日 唐津 に 行きました
宗像と出雲の 原風景は 唐津に有りという
大それた真説を求めての 神社巡りです
唐津市湊町の 湊疫神社 と 呼子町加部島の 田島神社 を訪ねました
肥前の古書には 宗像大社の元宮は 田島神社 であると書かれています
宗像大社も田島神社も祭神は 三女神 なのですが
二つの神社の 千木は 男神です
大国主命(おおくにぬしのみこと) が隠れておられます
加部島 には〈風の見える丘公園〉があります
展望台にあがって 風を見ると
遠く 海の向こうから オモニ の歌が聞こえてきます
by nonkei7332
| 2017-02-12 23:55
| 古代史
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