8月15日
8月15日 は 『終戦の日』
「戦没者を追悼し平和を祈念する日」だと いわれています
私の叔父は 1945年3月17日 硫黄島で亡くなっています
硫黄島では 日本兵の戦没者数は 20000人。
米国における 戦死者は 6800人 戦傷者は21000人。
勝者であれ敗者であれ 戦争とは かくも 悲惨だったのです
昭和56年8月7日
当時 皇太子殿下でいらっしゃった 今上天皇は
「日本人として忘れてはならない4つの日がある」と話されています
8月6日・・・・「広島原爆の日」
8月9日・・・・「長崎原爆の日」
8月15日・・・「終戦記念日」
6月23日・・・「沖縄戦終結の日」
鎮魂の旅を続けてこられた 天皇のお姿は
今 日本人が忘れかけようとしている
何かを語りかけられているようにも思えてきます
風化していく 記憶をいかに繋いでいくかが
今を生きているものの 努めなのでしょう
内田 樹 (うちだたつる)氏 は講演の中で こんな話をされていました
世の中には
変化してよいもの
変化すべきものと
変化しない方がよいもの
変えてはならないものがある
それを識別することはきわめて難しい
8月15日 は 『 精霊流し 』です
死者の魂を弔って送る日です
盆の間 先祖に捧げた供物を 川に流す行事なのですが
今では 環境美化の為 川に流す事は 禁止されています
私の 50年前の記憶では
盆が終わると 那珂川には上流から流れてきた
木船や 藁で作った多くの精霊船が 川岸に流れ着いていました
あの 風景は もう消えてしまったのでしょうか
私の住む町では 毎年 この日に 中央の公園に
宗教色のない祭壇と供物棚をつくります
住民達は 盆の間供えた物を持ち寄り
子供達は花火をして遊びます
おそらく 神社も寺院もない 古代の村では
鎮守の杜に 村人が集まり
神楽に酔い 精霊(祖霊)を送ったのでしょう
2000年という刻を超えて 人々は 形は変われど
同じ思いで この場に集まってきます
死んでいった者へ 生きている者が できることといえば
弔う事と 祈る事しかないのですから
楽しそうに 花火をする 親子の姿に祈ります
この国が この星が いつまでも 平和でありますようにと。
by nonkei7332
| 2016-08-16 08:30
| 日記
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