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《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

散る桜



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〈 寒の戻り 〉なのでしょうか

福岡は 19日に 開花宣言したのに

一週間 たったのに まだ ほとんど こんな状態が続いています


万葉集に詠まれた 桜 は 44首しかありません

それに比べて 梅 は 120首近くあります

おそらく 万葉の頃 それ以前の 鑑賞用の春の花と言えば

梅だったようです


それでは 桜 は いったい どんな 花 だったのでしょうか


この頃の 桜と言えば 山桜 だったと言われています

柊(ヒイラギ) や 椿(ツバキ) と同じように 山に咲く 花でした

山の神が 里人に もたらした 神花 だったのかもしれません

春の〈祭り〉においては その年の 稲の豊作かどうかを占いました

〈鎮花祭〉や 京都今宮神社の 〈やすらい祭〉も 旧い起源をたどれば

稲の花を 桜の花に見立てた 農村行事だったようです

一日でも桜の花が 散らずに 咲き続ける事を 良し としたのでした


《 此花の 一節のうちに 百種の言ぞ隠れる おほろかにすな 》

万葉集 8ー1456 藤原広嗣

【 意味 】

桜の花の咲く この枝には 沢山の言葉が込められているから

けっして 粗末にしてはいけません

【 解説 】

《 桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿 》といいます

古くから 剪定の常識として 聞いてきた言葉ですが

この言葉の奥義は 桜花をおろそかにするなという

この句の想いが 見えてきます



先日 『 伊都国の女神達 』で

大山祇の二人の娘 〈木花咲耶姫 〉と〈磐長姫〉の 話を 記事にしました

磐長姫 の事を 《木花知流姫》(このはなちるひめ) ともいいます

農民達の 「桜花よいつまでも散らないで」の祈りの対象は

咲耶姫 よりも むしろ 知流姫 だったのかもしれません


《 桜花 今ぞ盛りと人は言へど 我れは寂しも君としあらねば 》

万葉集 18ー4074 大伴池主


【 意味 】

桜が満開に咲いたよと みんな喜んでいます

でも 私は あなたと 一緒に見れない 桜を見ても

寂しさが つのるばかりなのですよ

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2014年 4月7日
桜 は 満開でした



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2015年 4月7日
桜 は 散った後でした





by nonkei7332 | 2016-03-26 10:30 | | Comments(0)