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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

『ありがとう』について




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この 季節 は

たくさんの 『ありがとう』の言葉に包まれます

その 最たる 場所といえば 小学校の卒業式 かもしれません

今年も 私は その場所にいました

子供達は 両親や 先生達や 友達に 『ありがとう』の言葉を残して

学び舎を巣立って行きました

その 一人ひとりの 後ろ姿に 私が かけた言葉も やっぱり


「毎朝 元気をくれて 『ありがとう』」でした

日本語で もっとも 美しい言葉といわれる


『ありがとう』という言葉は

人として 生まれて 最初に 覚える言葉のひとつでもあります



『ありがとう』の 言葉の意味を 語源辞典にはこう書かれていました


《 ありがとうの語源は 形容詞「有り難し(ありがたし)」の連用形

「有り難く(ありがたく)」が ウ音便化して ありがとうになった

「有り難し」は「有る(ある)」ことが「難い(かたい)」という意味で

本来は「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表した

『枕草子』の「ありがたきもの」では「この世にあることが難しい」

という意味 つまり「過ごしにくい」といった意味でも用いられている

中世になり 仏の慈悲など貴重で得難いものを自分は得ている

というところから 宗教的な感謝の気持ちを言うようになり

近世以降 感謝の意味として 一般にもひろがった 》


おそらく 『有り難し』とは

原始においては 人知人力を 超越した 自然神に対しての

畏敬の念をこめた 祈りの 言葉だったのかも知れません

古代神 は 多くの恵みをもたらす 《山の神》でした

山の神とは 〈火の神〉でもあり〈水の神〉でもありました

〈火〉は 産鉄の神であり 〈水〉は 農地を潤す 水源の神 でした

そして 人々は この神が「荒ぶる神」だという事 も知っていました

〈神の火〉は ある時は 火を噴く山となって 全ての大地を消し去り

〈神の水〉は 山を崩す 山津波となって ある時は 全てを飲み込む

津波 となって 全てを流していったのでした

『有り難し』神の両刃の剣に 人々は 一喜一憂 したのでしょう

人は 荒ぶる神 の 鎮魂 するために 神を《祀り》(まつり)ます

《祭り》はこうして生まれました それは 吉兆を占う場所であり

〈火〉や〈水〉で 穢れを祓う 禊の場所でもありました



この国は 近年 《荒ぶる神の火》の恐怖を二度も体験しました

最初の 体験は 《 原爆 》でした 人類が初めて 体験した 惨事でした

人知人力を超越した 〈神の火〉である 《原子の火》でした

それは 決して 人が 踏み越えてはならぬ 〈神の火〉の 領域だったのです

そして 二度目の恐怖は 《 原発 》です

5年前 の 3月 封じ込めたはずの 〈神の火〉が メルトダウン した

あの 88時間の恐怖は 人類が初めて体験した 恐怖だったのでした

原子力が 《荒ぶる神の火》だと 知った私達が

今 すみやかに とりあえず やらなければならない事は

〈原爆〉も 〈原発〉 も『止める』という事です

そして その次にやらなければならない事とは

〈神の火〉への 鎮魂 の祈りなのです



井上陽水 が歌った 『 最後のニュース 』という歌があります

1989年につくられた 歌ですが その中で 彼は こう 歌っています



原子力 と 水 と 石油達の為に

私達は 何をしてあげられるの


今 あなたに Good Night

ただ あなたに Good Bye



彼が歌う「あなた」という 相手が「神」だとすれば

この歌は 鎮魂の歌 なのかも知れません











by nonkei7332 | 2016-03-20 11:43 | 日記 | Comments(0)