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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

暦 は 立冬


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柿の葉




暦 は 立冬

そろそろ 冬支度 でしょうか

頂いた 柿を 剥きながら

夕方から降り出した 激しい雨音に

季節の移ろいを 感じながら 万葉集をひろげています

そもそも 万葉 とはどういう 意味なのか

『よろずの言の葉』とか言われていますが

いまひとつ しっくり こない

〈萬葉〉〈言葉〉〈葉書〉

〈葉〉の意味が解ればと 思いながら 調べてみると



タラヨウ(多羅葉) という 木がありました

日本では この木の葉の裏面に経文を書いたり

葉をあぶって占いに使用したりしていたといいます

そのために 多くは寺社に植樹されているそうです

葉の裏面に傷をつけるとその部分のみが黒く変色し

長期にわたって残るため 字を書いておくことができるらしく

別名を〈ジカキシバ〉又は〈エカキシバ〉ともいうそうです

葉っぱ が 紙 の代用だったのですね

葉書 の 語源なのでしょうか


もうひとつ 面白い話がありました

《今昔物語集》の 第10巻-8 にある こんな話です

今は昔 中国での話

帝からの 召しがなく 後宮で空しく日を送る女がいました

女は 柿の葉に詩を書き 宮中の川に流しました

葉は 宮中から流れ出て 川下にいた 呉の招孝(しょうこう)という

男が この葉を拾いました

紹孝は 別の葉に 返詩を書いて 川上まで持って行って 流しました

葉は 後宮に流れ着いて 女の手許に届いたのです

その後 不思議な巡り合わせが あって 二人は 夫婦になりました



「曲水の宴」の原形みたいな 話でした


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寒椿 と 山茶花



暦 の 七十二候 で言えば

『 山茶始めて開く』とあります

山茶花(さざんか) もしくは 椿(つばき) が 咲き始める頃です


《 あしひきの 山椿咲く 八つ峰越え 鹿待つ君が妻かも 》

万葉集7ー1262

〈語訳〉

山椿が咲いている 山々を越えて あなたが鹿を捕らえに行っています

そんな あなたが 帰ってくるのを 私は 忍んで待っていますよ

( 浮気をする 夫への 怨恨歌 なのでしょうか )



去年の11月26日 の拙ブログ

『 侘助(わびすけ)椿 と 寒椿 』

山茶花 と 椿 の違いを 記事にしています




by nonkei7332 | 2015-11-08 23:07 | 万葉集 | Comments(0)