ブログトップ

《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

翡翠(かわせみ)の里


b0325317_22294283.jpeg


九州国立博物館

開館10周年記念特別展

『美の国日本』を 見るために

太宰府 五条に住む 姉を訪ねた

秋の陽が穏やかな 中を

御笠川 沿いを 散歩しながら 歩いた

30年前に この近くに住んでいた私には

想い も 古(いにしえ) も 深き 思川(御笠川) なのだ

川沿いに 太宰府市役所があり

上流を望むと 源流である 御笠山(宝満山) がそびえる



b0325317_22303737.jpeg



この道は 姉の毎朝の 散歩道

以前 「カワセミ」を見た と聞いた事があったので

そんな話をしながら 歩いていると

チチーと鳥の鳴き声が聞こえた

「あっ カワセミ」と 姉が 言った

10mぐらい 先の 川面に 青い羽根をした 鳥が横切った

「やったー カワセミ だ」思わず 私も叫んだ

カワセミ は 向こう岸の ヨシの葉に止まっていた

しばらく 立ち止まって見ていると

瞬間 水面に コバルトブルーの 色が拡がり 水柱が立った

カワセミ が小魚を 捕らえたのだ

そして あっというまに 何処かへ 立ち去っていった

「あっ すごい」

なんという 嘘みたいな ほんとの 初めての 出逢いだった



b0325317_22314308.jpeg



カワセミ は いくつもの名前がある

〈川蝉〉・〈翡翠〉・〈魚狗 〉

〈川蝉〉は 蝉のよう鳴くから とか

背中が美しいから (川背美) が訛ったからといわれている

〈翡翠〉というのは 中国でのこの鳥の呼び名で

赤い羽根と青い羽根を持った鳥という意味だという

翡翠(ヒスイ)という宝石の名前がこの鳥の名前になったのではなく

鳥の美しさが 宝石の名前になったようだ

〈魚狗〉は 魚を食べるからの名前だといわれている

〈狗〉という字は 〈食べる〉という意味なのだろうか

筑後川の下流で取れる ヤソ という魚 を 『狗母魚』と書く

筑後川下流を 古代『狗奴国』といったので

面白い解釈 が できる つまり

《 母を食べる魚がとれる 国とは 母なる国である奴国を食べる国 》

《 奴国 を 滅ぼした 狗奴国 》


万葉集には 鳥の詠まれた歌が 600首あるというが

これだけ美しい 〈かわせみ〉の歌が 一首もないというのも

不思議 でしかたがない


妄想は また 新たな 妄想を作ってしまう


b0325317_22322070.jpeg


途中 『光明禅寺』に寄った

紅葉には 早いが 秋の気配 が 漂っている

階段を上って 梵鐘の横からの景色 に思わず シャッター

柿の木の向こうに 四王寺山 が美しい

宝満山と共に この山にも 多くの 神話が隠されているのだ









by nonkei7332 | 2015-11-01 22:32 | 菅公・太宰府 | Comments(0)

by ヒサミツ