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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

TATTOO (刺青) と ピアス(耳輪)


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安曇目の伝承といわれる 歌舞伎の隈取



倭人の習俗については 『魏志倭人伝』には

《 男子は大小となく 皆 鯨面文身 す 》と書かれています

「鯨面」というのは 顔の入れ墨で

「文身」というのは身体の入れ墨のことです

海に潜ると そこは いつも 死と隣り合わせの世界

鮫がでてきたり 海蛇やウツボ といった 怪魚に出会うかもしれません

安曇族は 安曇目 といわれる 目を大きく見せる 入れ墨でした

胸に 入れ墨を 彫った 海人は むなかた と呼ばれた 宗像族でした

多くの彫り物は 龍 や 蛇 で 中国江南地区の習俗そのものでした

海人たちにとって TATTOO は 身を守る 魔除けだったのでしょう


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揚子江沿岸から 海南島に至る 中国南部の 海人族は

いつも 大きな 耳輪を下げる 風習があって

一部は いまでも 続いているといわれています

『肥前国風土記』には 五島あたりに 「大耳」「垂耳」という

土蜘蛛 の 族長がいて 豊後にも 「鼻垂」「耳垂」がいました

おそらく 土蜘蛛 の族長は 垂れ下がるような 耳輪をしていて

それが ひとつの ステイタス でもあったのでしょう

ミミ といえば 神代の記紀 の中にも

ミミのつく名前が沢山あります

天忍穂耳命 ( アメノオシヒミミ) アマテラスの子

須賀之八耳神 (スガノヤツミミ) 櫛名田比売の父

三島溝杭耳神 (ミゾクイミミ) 神武天皇妃 の 祖父

手研耳命 (タギシミミ) 神武天皇の子

岐須美美命 (キスミミ) 神武天皇の子

神八井耳命 (カムヤイミミ) 神武天皇の子

神沼河耳命 (カムヌナカワミミ) 神武天皇の子・綏靖天皇

日子八井命 (ヒコヤイミミ) 神武天皇の子

弥弥 (ミミ) 投馬国の王 (魏志倭人伝)

豊耳 (トヨミミ) 紀直の祖

味耳命 (ウマシミミ) 久米直の祖


他にも 沢山の 耳の名前や 地名も 各地に 見えますが

銅や鉄の鍛冶に関わる 土蜘蛛系 の 氏族長は ミミの称号を持っていた

とくに 神武系 は 五人の皇子は ミミの称号をもってます

神武妃 の 媛蹈鞴五十鈴姫 (ヒメタタライスズヒメ)

名前からすると タタラの名があるように ミゾクイミミの孫であり

ミミ族 の姫には 間違い無いようです


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神武天皇 の 頃 の この国は

大きな ピアス をした 族長を中心にした

銅 や 鉄 を作る 鍛冶族 (土蜘蛛) の 小国家群でした

そして それは 中国南部 から 渡来して 住み着き

龍 の TATOO を全身に描いた 海人族 でもありました

これらの 小国家群は 倭国 と呼ばれ

やがて 神武東征 (倭国大乱) をへて

卑弥呼を 中心とした 古代九州王朝 へと

歴史 は 動いていきます







 



by nonkei7332 | 2015-09-18 21:46 | 古代史 | Comments(0)