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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

鎮めの能


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博多祇園山笠 の最終日
『 追い山 』は
午前4時59分 一番山笠 の櫛田入りで 始まり
七番山笠 が 廻り止め に到着するのが 午前6時頃
疲れ切った男たちの顔に笑みが戻ると
櫛田神社の 能舞台では 厳かに 最後の神事
『 鎮めの能 』(しずめののう) が はじまります



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この 由緒ある 能楽の奉納が始まったのが
寛永8年(1668年) だといわれています
朝倉甘木の能楽師 梅津太夫 によって 演ぜられました
その後 たびたび 中絶 再興 を繰り返してきましたが
今では 宮総代がその任にあたっておられます

さて ここで 奉納される 能の演目は 『 翁 』です
他の演目が 奉納されることは ありません

『 翁 』は多くの 能の演目の中にあって
特殊な位置をしめています
「 翁は能にして能にあらず 」とよくいわれます
そこには 物語というものはなく ある意味での儀式なのです
五穀豊穣を祈る 農民行事が起源だと いわれています
舞台で 舞うのは 「翁」「千歳」「三番叟」三人の役者です
「翁」は 村の長老 「千歳」は 村の若者
「三番叟」は 村の農民達 を象徴しています
面 を持った 千歳 を先頭に
翁 三番叟 囃子方 が舞台に登場します
まず 千歳 が 足を踏みながら
まるで 大地の神を 呼び出すような
露払いと呼ばれる 舞を舞います
そして その間に 右奥に座した 翁 は
舞台の上で 厳かに 白い 翁面をつけ
村の長老から 翁の神へと 変身します
次に 翁 が舞います
舞が終わり 面を外した 翁と千歳は 舞台から退出します
三番叟 が登場します
舞台は一転 アップテンポな 囃子が 舞台に流れ
黒い面をつけた 三番叟 は 鈴を鳴らしながら 舞います
それは まるで 神を迎えた 農民達 の喜びの舞いのようです


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翁面


老翁の神 とは いったい 誰でしょうか

櫛田神社に縁深き 若松様とよばれる
武内宿禰 の化身 でしょうか?

それとも 山幸彦を竜宮へ案内した
塩土老翁(しおつちのおきな)?

それとも 村の守り神 猿田彦神 ?



「 鎮めの能 」は 山笠を締めくくる 最後の神事でした

博多の町に 祭りの後の 静けさと

暑い 暑い 夏がやってきます






by nonkei7332 | 2015-07-16 07:04 | | Comments(0)

by ヒサミツ