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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

催涙雨 (さいるいう)



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夏の夜に ひときわ 輝く
牽牛星 ( わし座アルタイ) と 織姫星 (こと座ベガ)
そして その間に流れるように横たわる 天の川

今日は 新暦の七夕です
一年に一度の この日なのに 朝から 雨です
七夕の夜に降る雨を 催涙雨 (さいるいう) と いいます
夜には 止んでほしいものですね
旧暦で 7月7日は 今年は 8月20日になります
新暦か旧暦か というより
新暦も旧暦も 七夕 だと思へば いいのです
そうすれば 織姫 も 彦星も 一年に一度ではなく
二度会えるのですから
涙を流す確率も それだけ 少なくなるですからね

《 一年に 七日の夜のみ 逢う人の 恋も過ぎねば 夜は更けゆくも 》
万葉集10巻-2032 柿本人麻呂

〈私訳〉
一年に一度しか会えない 七日の夜なのに
恋もこれからなのに
時間だけが過ぎてしまいます
誰か時間を止めて!


《 この夕 降りゆく雨は 彦星の 早漕ぐ舟の 櫂のちりかも 》
万葉集10巻-2052 作者不明

〈私訳〉
夕方になっても 降りやまぬ雨は
彦星が 急いで 舟を漕ぐ
櫂の しずく なのでしょうか


万葉集には 七夕を詠った歌が 132首 あります
恋の歌を かくも 儚く 詠める 万葉の人々の感性に
ただ ただ 憧れるだけです

五色の短冊 が もしここにあったのなら
私は どんな 願いを かくのでしょうか?

すでに 私の感性は 錆びついているようです






by nonkei7332 | 2015-07-07 11:58 | 万葉集 | Comments(0)