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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

狐の嫁入り




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昔、あるところに、お宮がありました。

お宮のそばには塚があって、その脇にはお地蔵様が祀ってあります。

そのお地蔵様のうしろにには小さな洞があり、

狐の一家が住みついていました。

ある年の春の、とても天気の良い日のことです。

突然、そのお宮で結婚式が始まりました。

お宮での結婚式はとても珍しかったので、

大勢の村の人達が見物に集まってきました。

ところが不思議なことに花嫁さん 花婿さん 親族、

誰一人として知った顔がありません

雅楽や祝詞に合わせて、おはらいや三々九度もありました。

それからまもなく、日が照っているのに雨が降り出しました。

けれども、村の人達はこの結婚式を不思議に思い、

雨宿りもしないで見物しています。

花嫁の母親は、式の初めからずっと泣いていました。

式が終わると一行は、村の人達に頭を下げ、

泣きくずれる母親と花嫁を包むようにして引き上げていきました。

お宮の鳥居をくぐり、竹やぶの脇を過ぎ、堀を渡り、

そこから六体(ろくて)さんと呼ばれる 竹林の横を 通り抜けて、

その先の小さな塚に着きました。そのとたん

一行の姿がぱっと消え、

キャンキャンと狐の鳴き声が聞こえてきました。

そこで初めて村の人達は、

さっきの結婚式が『狐の嫁入り』だったとわかりました。

地蔵さん裏の娘狐が、六体さんの竹林の横の狐に、

お嫁入りをしたのです。

それからというもの、この村では 日の照り雨が降ると、

子供たちは人差し指を耳の上に立て、

狐の真似をしてピョンピョンはねながら


日の照り雨に 狐さんの 嫁らす

母さんな 泣ぁかす


といって、歌うようになったということです。



出典 : 『民話瀬高むかしむかし』松尾静雄著


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口之永良部島新岳噴火5月29日AM10:08 高久至さん撮影



『 天 泣 』(てんきゅう) とは「天気雨」のことです


雲ひとつない 空から 雨がふることです


原因は 地下の振動が 大気の振動につながって 湿度を変え


雨や雪がふってくる 自然現象だそうです


「無雲の雨」とか 「狐日和」とか の別名で呼ばれています


この雨が降ると


地震や 火山噴火が おこっているとの 記録があります。



最近 の 地震 や 火山噴火


どこかで 『狐の嫁入り』を見た人はいませんか?








by nonkei7332 | 2015-05-31 09:58 | 古代史 | Comments(0)