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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

宮沢賢治 と 木偶の坊 (でくのぼう)



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宮沢賢治




雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク 決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニソウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイゝトイヒ

北ニケンクワヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ




南無無邊行菩薩

南無上行菩薩

南無多寳如來

南 無 妙 法 蓮 華 經

南無釋迦牟尼佛

南無淨行菩薩

南無安立行菩薩



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宮沢賢治のメモ帳




が この詩と 出会ったのは 中学生の頃です

いまでも 暗誦できる 唯一の 詩 なのです


仕事の 朝礼ネタ で 困った時に みんなの前で 暗誦したり

思春期の息子たちに 覚えさせたくて トイレの壁に貼ったり

いくつもの 思い出がある 詩 です


宮 沢 賢 治 は 詩人であり 童話作家でもあります

多くの人 に 愛される 多くの 作品を残していますが

とくに 『 アメニモマケズ 』は 有名です

原文には 詩文のあとに このような メモが残こしていたようです


彼は 法華経信仰 の 仏教徒でした

「国柱会」という 信徒教団に所属して

熱心に布教活動もやっていたようです

このメモは おそらく 法華経の日本での教祖のひとりである

『 日 蓮 』の書いた 曼荼羅の一部ではないかと思われます

仏教者としての 生き方を 自分の生活と重ねあわせて 綴ったのが

「アメニモマケズ」だったのでしょう

私が とくに 気になるのが 後段にある言葉

『 デクノボ- 』「木偶の坊」です

前回のブログの記事で その語源について書いていますが

ここでは 『日蓮上人』と 木偶の坊 について 繋げてみます



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日蓮 は 貞応元年(1222年) に

安房国長狭郡小湊 (千葉県鴨川市) に生まれています

日蓮の書いた 多くの 著作 や 書簡 の中には


「 海辺の施陀羅が子なり」(佐渡御勘気抄)

「 片海の石中の賎民が子なり」(善無畏三蔵抄)


などという 自分の出自を書いたものがあります


安房 の 地名は 四国の阿波が由来とされているように

元をただせば 海人 安曇族の末裔といってもいいでしょう

阿波や 渥美 や 熱海 も

安曇族の移動していった地名として 残っています

やがて 古代天皇の祖である 安曇族の名前も

歴史の中から 消されていくのですが

安曇の血を引いた 海人の魂は

全国各地に 連綿と受け継がれていたのでしょう

日蓮が 「立正安国論」で

他国侵逼 ( 元寇 ) を予言したとされていますが

海人族のネットワークによる

情報が 成せる技 だと思えば 納得もできます

豊臣秀吉を支えた 「同朋衆」と呼ばれる

秦氏 土師氏 のネットワークと同じような

海人族の ネットワークが 各地に 存在したのではないか

そしてそれを 後世 引き継いできたのが

日蓮門徒衆 と呼ばれる 人達であったのでは ないでしょうか


真鍋大覚さん も「儺の国の星」で


《 安住(あずみ) なる氏族は

舟人として上古に知られた家系でありまして

北辰を氏神として祈ってきました

その子孫は 後に倭寇となりますが

元寇の後は 日蓮の宗派に吸収されて

維新の後までも 西海の重鎮たる

一代勢力を維持しました 》

と書かれています


歴史 の 影 では

いつの時代も

蔑まされ 役立たず と

迫害を強いらられてきた人々がいました


みんなに 木偶の坊と呼ばれ

ほめられもせず 苦にもされず

そうゆう者に 私はなりたい


日蓮門徒衆の一人であった 宮沢賢治 の 言霊 (ことだま) の裏に

消されていった 九州王朝の

影を見たといえば 言い過ぎでしょうか



《 病のゆゑにも くちん いのちなり みのりに棄てば うれしからまし 》


宮沢賢治の辞世の句と云われています







by nonkei7332 | 2015-05-13 15:33 | 日記 | Comments(0)

by ヒサミツ