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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

白 の 時 代 Ⅰ



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フランス の 画家

《 モーリス・ユトリロ 》

パリ の モンマントルの丘に 生まれました
母 の 〈スザンヌ・ヴァラドン〉 は モデルであり 画家でした
父は 誰なのか 知りませんでした
12歳 の頃 祖母マドレーヌの 元から 学校に通いますが
17歳 の頃 母に会えぬ ストレスがこうじて 酒癖が重なり
アルコール中毒症 の 治療入院を 余儀なくされます
こんな ユトリロに 母は
治療目的で 絵を描く事を教え
酒乱と監禁 そして入院の繰り返しのなかでも
ユトリロは 描き続け
非凡な 感性に磨きをかけるのでした



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この頃 の ユトリロ は

『 白 の 時 代 』 といわれる 〈白〉を基調とした
風景画 を 描きますが 何故か 人物は描きませんでした
ある人がユトリロに尋ねました
「もし パリに二度と帰って来れないなら 何を持って行くか?」
それに 対して ユトリロ は
「漆喰のかけらを持っていく」と答えたそうです
漆喰の〈白〉に異常にこだわる ユトリロの画風は
錯乱の日々のなかで 頂点を極めていきます
心身は 病的でしたが 作品は 繊細で美しく 健康だったといいます
やがて ユトリロ の絵に 色彩と人物が 戻ってきます
35歳 になり 個展も大成功を収め
それ以来 ユトリロ の作品の評価は上がり
44歳 のときには 〈 レジオン・ド・ヌール勲章 〉を受賞し
画家として押しも押されぬ 地位を得ます
そんな中でも 孤独 と 酒浸り の日々は続いていました
ユトリロ 51歳 の時 母の すすめで
12歳年上の 未亡人 〈リュシー・ボーヴェル〉と結婚します
落ち着いた生活が ユトリロを 変えていきますが
53歳 の 時 母 ヴァラドンが 脳卒中で 亡くなります
母の死の知らせを受けた ユトリロ は その場に倒れて
母の葬儀に出ることも 出来ませんでした
哀しみの中 やっとも思いで 母の愛を独り占めできたのでしょうか
その後の ユトリロ を 支えたのは 聖母マリアへの信仰でした
晩年は 夫人に支えられながら 多くの作品を描き続けますが
72歳 になり 旅先で 脳充血により 変えらぬ人になります
パリのモンマントル を こよなく 愛した
モーリス・ユトリロ は
通いつめた 居酒屋 ラバン・アジル の 傍にある 墓地に
今も 静かに 眠っています



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ユトリロ と 母ヴァラドン




by nonkei7332 | 2015-04-21 12:49 | 日記 | Comments(2)
Commented by chie_1952 at 2015-04-22 18:44
ユトリロ は中学生の頃に美術館に観に行った思い出があります。
ベージュの街並みが、とても印象的でした。
今、改めて絵を見ると漆喰の白はも何かが息ずいているかのように感じられますね。
Commented by nonkei7332 at 2015-04-23 15:43
Chieさん こんにちは
1967年 6月 その「ユトリロ展」私も行きましたよ
確か 福岡県文化会館でしたね ( ひょっとして すれ違っていたかも! )
何故か 白 に魅かれる 毎日です。