「ほっ」と。キャンペーン
ブログトップ

《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

夜桜 西行忌



b0325317_12314634.jpg




《 願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ 》

825年前 の 旧暦の2月16日 西行 のなくなった日です


如月の紅い天満月が みえないのです
志那都彦( シナツヒコ) よ
あの 昏く覆う雲を払うだけの風と
繚乱の花を散らすだけの風を
一刻の間だけ 私にくれないだろうか
西方の彼岸の旅にでかけた
漂白の歌人を 弔うために
今夜は 花の香 に吸い取られように
共に 酔いたいと願っているのです

《 思ひきや 富士の高嶺に一夜寝て 雲の上なる月を見んとは 》

阿漕の恋を 私にも話せと言うのですか
想いを 三十一文字に散らすなどとは
それは 私の流儀ではありません
秘すれば花
散った花は 酒の香に混ぜて 飲みほしてあげましょう


《 津の国の 難波の春は夢なれや 蘆の枯れ葉に 風わたるなり 》

死にゆく時を 決めた だけでなく
花の下とまでいったのだから
なぜ もう一つの希みを
いえなかったのですか

そう 津の国の 桜の下でと

ここは 津の国 桜満開の夜
シナツヒコ の風も 心地よく花を散らせ
皆既月食の 紅き 望月の下で
酒を交わしなから
その 魂と語りながら
あなたを 一人 偲んでいます

酔いを理由に 一つだけ 聞いていいですか
恋 も 革命 も 捨てた 生涯でしたよね

最期に あなたに残ったものは 何だったんですか



b0325317_12325796.jpg


《 何ごとのおわしますかは 知らねども かたじけなさに 涙こぼるる 》







by nonkei7332 | 2015-04-04 07:48 | | Comments(0)

by ヒサミツ