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《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

求愛 の 花





プロポーズをされた 女性の話です

それも 一度に 何人もの 男性からのプロポーズを受けたら

どうしたらいいのでしょうか

そんな にまつわる お話です




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《 桜子伝説 》

時は 万葉の頃
桜子(さくらこ) という 美しい 娘 がいました
二人の 若者が 求愛をしたのですが
そのうちに 二人は 桜子を巡って
命をかけた 死闘を始めてしまいます
桜子は 二人に向かって言いました

「 争いはやめてください
私は二人の男の人に 嫁ぐことはできません
これ以上 私の為に 争いをやめないのであれば
私が 死ぬ事でしか 争いを止める事はできないのですね 」

そう言って 林の中で 首を吊って 死んでしまいました
それを知った 二人は 嘆き 悲しみ 血の涙の中で
想いを 歌に 詠みました


《 春さらば かざしにせむと 我が思ひし 桜の花は 散りにけるかも 》

万葉集16巻–3786

訳 : 春になったら 頭に飾ろうと思っていた 桜の花が 散ってしまいました
〈かざしにせむ〉とは 妻にする という意味でもあります


《 妹が名に 懸けたる桜 花咲かば 常にや恋ひむ いや年のはに 》

万葉集16巻−3787

訳 : 桜子という あの人の名前の桜の花が 咲くたびに 私は 永遠に 来る年も来る年も
あの人の事を思い続けるでしょう



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儚い 生死の苦しみ を桜にうつした 《 桜子伝説 》

死を選ぶことで 桜子は 〈神〉になったのでしょうか

日本の国花でもある 桜 の花言葉は 『 優美・純潔 』です

潔さ(いさぎよさ) 儚さ(はかなさ) が由来 なんでしょうね





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《 チューリップのオランダ伝説 》

昔 美しい少女がいました。
この少女に 三人の騎士が プロポーズ したのです
三人は それぞれの家宝である〈王冠〉〈剣〉〈黄金〉を贈りました。
美しく優しい少女は 大切なものをくれた彼らの気持ちを思うと
断れず 結婚相手 を 選ぶことが できませんでした
悩んだ 少女は 花の女神 フローラ に
《 私を花に変えて下さい 》と お願いしました
女神は 少女の 願い通り
「王冠」のような 花びら と
「剣」のような 葉と
「黄金」の球根をもった
美しい花に変えてあげたのでした
そして その花の 名前を チューリップ となずけました
三人の 騎士達は 生涯 その チューリップ の花を 大切に 育てたのでした



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《 オランダの伝説 》は 女神が 少女を 美しい花に 変身させることで

人々に 思いやりの 在り方を教えたのでしょうか

オランダの 国花 である チューリップ

チューリップの花言葉は 『博愛・思いやり』です



同じような 伝説ですが

〈花 〉を どのように みているのかで

その国 の 美意識 生死観 の 違い を感じます






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by nonkei7332 | 2015-04-07 21:54 | | Comments(0)

by ヒサミツ