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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

桜 人 (さくらびと)




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さだまさし の 2006年のアルバム『 美しき日本の面影 』の中に

《 桜人~序章春の夜の月~ 》

《 桜人~終章しず心なく〜 》

という二曲の 歌があります

六人の歌人の歌に さだまさしが 補作詞 した曲です

朱文字が 歌詩です 《 》は 歌人名 と 私訳 です


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今宵 桜人 《 藤原良経 》

空はなほ 霞もやらず風冴えて 雪げに曇る 春の夜の月

空はまだ春というのに霞もせず、風は寒く雪が降りそうな雲行きの春の夜の月だ 》

今宵 思ひ人 《 藤原俊成女 》

風通ふ 寝覚めの袖の花の香に 香る枕の 春の夜の夢

《 風に 目が覚めると 袖にも枕にも 桜の花のような貴方の匂いが残っています 夢だったのでしょうか 》

はらりはら

はらはらり

はらはらり



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今宵 あはれ人 《 大伴宿禰池主 》

桜花 今ぞ盛りと人は言へど われはさぶしも きみとしあらねば

《 桜は満開だというのに 貴女が居ないので なぜか さびしいのです 》

今宵 涙人 《 菅原道真 》

桜花 ぬしをわすれぬものならば 吹き来む風に言伝てはせよ

《 桜の花よ 主人を忘れないというのなら 筑紫の方に吹く風に 便りを届けておくれ 》

ゆらりゆら

ゆらゆらり

ゆらゆらり



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今宵 桜人 《 紀友則 》

久方の光のどけき 春の日に しづ心なく花の散るらむ

《 陽の光が穏やかな春の日なのに どうして 桜の花は散っていくのでしょうか 》

今宵 想い人 《 西行 》

願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の望月のころ

《 願う事なら 二月の満月の頃に 桜の下で 死にたいと思っています 》

はらりはら

はらはらり

はらはらり




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《 さだまさし 》は ライナーノートに こんな風に 語っていました


この國の 風土の持つ美しい 季節感を通して

この國の人々の 心を歌おうと 思いました

そのことで この美しい國に住む 美しい人々が

本来の心 を 思い出せはしないだろうか







by nonkei7332 | 2015-03-30 15:29 | さだまさし | Comments(0)

by ヒサミツ