ブログトップ

《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

仙厓和尚の 「老人六歌仙」



b0325317_09171356.jpg
聖福寺



博多の町人に 古くから 『 仙厓さん 』と呼ばれ 愛された 和尚がいました
仙厓さんが生きた時代は 江戸の中期 11歳で出家し
40歳になるまで 諸国行脚の旅を続け
兄弟子でもあった 太宰府戒壇院の 太室玄昭(たいしつげんしょう)の勧めで
博多の『 聖福寺 』の第123世住持となります
仙厓さんは 若い時から 非凡であった 書画を多く残していますが
その中に 『 老人六歌仙 』という 詩句があります

1.しわがよる、ほくろができる、腰まがる、頭ははげる、ひげ白くなる。
《 顔に皺がより、肌にほくろができて、腰が曲がり、頭髪は薄くなり、髭が白くなる 》

2.手は振れる、足はよろつく、歯は抜ける、耳は聞こえず、目はうとくなる。 
《 手が震え、脚がよろめき、歯は抜けて、耳が遠くなり、視力が低下する 》

3.身に添うは、頭巾、襟巻、杖、眼鏡、たんぽ、温石(おんじゃく)、しびん、孫の手。
《 身に付けるのは、頭巾や襟巻、杖、老眼鏡、湯たんぽ、かいろ、尿瓶、孫の手 》

4.聞きたがる、死にとむながる、寂しがる、心はまがる、欲ふかくなる。
《 人が話していると間に入って聞きたがり、死を恐れ、寂しがり、心がひねくれ、強欲になる 》

5.くどくなる、気短になる、ぐちになる、出しゃばりたがる、世話やきたがる。 
《 くどくどと、気短になり、愚痴が多くなり、出しゃばりで、人の世話を焼きたがる 》

6.またしても、同じはなしに子を誉める、達者自慢に人は嫌がる。
《 いつも子供の自慢と自分の健康自慢の同じ話を繰り返すので、人に嫌がられる 》


今も昔も 見につまされる 話ばかりです



b0325317_09181686.jpg
仙厓さんの書画



仙厓さんの 逸話のなかで 一番面白いのは 臨終の時の話です
周りの者が 最期に何か一言を と望んだときに 仙厓和尚が ポツリと言った一言です

『 まだ 死にとうない 』

あっけにとられた 周囲の人達の様子が目に見えるようですね
全てを知り尽くした 古老の最期の言葉 いいですね。


by nonkei7332 | 2015-03-21 09:19 | 博多ルーツ | Comments(0)