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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

七支刀 と ヒカゲノカズラ の 万葉歌



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韓流歴史ドラマ 「近肖古王」



去年 友人から 「百済」や 「新羅」を調べるなら
「韓流歴史ドラマ」を見るといいよ と聞いたので
凝り性の私です かなり 見まくりました

高句麗系の 「朱蒙」をスタートに 「風の国」
百済系の 「近肖古王(クンチョゴワン)」 「階伯(ケベク)」
新羅系の 「善徳女王」「著童謡(ソドンヨ)」「大王の夢」「海神」
伽耶系の 「鉄の王キム・スロ」 など


《 七 支 刀 》の話は「近肖古王」の最終話に出てきたので はじめて知りました
七支刀 のデザインは 中央の刃が 百済で 左右の 六枚の刃は 百済の属国を表します
「倭国」は ここでは 属国だという設定になっていますが 近肖古王は
「倭は小さな国だが、いずれ大国になる だから 百済の文化を教え 仲良くなるんだ」
と 話しています

『近肖古王』… 4世紀 百済の最盛期を築いた第13代王
百済から日本へ贈られた七支刀の話があります


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綾杉さんの 『ひもろぎ逍遥』の最近の記事で 《七支刀 》 の興味深い話が載っていました
七支刀のデザインの元は《 ヒカゲノカズラ 》という植物だということや
(アメノウズメ) が挿していた〈髪飾り〉と同じデザインだということ
そして 京都下鴨神社の「葵祭」の 葵は 「ヒカゲノカズラ」のことで
祭りの起源は 背振の賀茂氏 の祭りだという 凄い 内容でした

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ヒカゲノカズラ



万葉集の中には ヒカゲノカズラ の歌が 有りました 4首 紹介します

《あしひきの山かづらかげましばにも 得がたきかげを 置きらさむ 》
14巻 3573 作者 : 不明

訳 : 山の ヒカゲノカズラ。めったに手に入らないそのかずらを手にしたら
放って置いて枯らしたりするものですか

(なかなか手に入れられない ヒカゲノカズラ を 素敵な女性に たとえて詠んだ歌です)


《 あしひきの 山縵の子 今日行くと 我れに告げせば 帰り来まを 》
16巻 3789 作者 : 不明


訳 : 山縵(やまかづら)の子が きょう逝(い)ってしまうと
私に告げてくれたのなら 帰ってきたのに。

解説 : 「縵児(かづらこ)の悲劇」と言われる伝説があります
昔々 三人の男たちが一人の 娘(ヒカゲノカズラを髪に飾った娘) を好きになり 求婚しました
縵児は 思い悩んだ末に池に身を投げました
三人の男たちが 嘆き悲しんで 歌を詠みました
その歌(三首)の一つです


《 見まく欲り 思ひしなへにかづらかけ かぐはし君を 相見つるかも 》
18巻 4120 大伴家持の歌

訳 : お逢いしたいと思っていたところ
かづらを飾りつけた素敵なあなたさまにお逢いすることができました

解説 : この歌の題詞には
「京に向ふ時に (京で)貴人を見たり美人に相(あ)って飲宴する日のため
あらかじめ憶(おもひ)を述べて作る歌二首」とあります
合コンの前に あらかじめ 口説き文句を作っておいたという
さすが プレイボーイの (家持) らしい 歌です


《 あしひきの 山下 ひかげかづらける上にや さらに梅をしのはむ 》
19巻 4278 大伴家持の歌

訳 : 山の下蔭に生える ヒカゲノカズラを 髪の飾りのかづらとしているのに
どうしてさらに梅を褒めようとしているのですか

解説 : 大伴家持が新嘗祭の時によんだ歌です
神事の際に ヒカゲノカズラを飾りとして使っていたことがうかがわれます


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九州国立博物館 では
特別展『 古代日本と百済の交流 - 大宰府・飛鳥そして公州・扶餘 』が 開催中です

明日 は 『七支刀』を見に 太宰府 行こうかな





by nonkei7332 | 2015-01-16 14:16 | 万葉集 | Comments(0)

by ヒサミツ