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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

『花』に ついて



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「花」のタグを叩いてみると
この 一年 私を 愛でてくれた 華達 が勢ぞろいしています
何も繕わない 無垢の花空間の中で
いつしか 私は 束の間の 蝶 になり 風 になっていた ようです

今年 最後の花は 『 杜鵑草 』ほととぎす
鳥の名前が花の名前になっています
珍しいというより この花だけかもしれません
花にある 紫色の斑点が 野鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることが
その由来になっているそうです
花言葉 は 『 秘めた 意志 』



『 花 女 房 』という 昔話があります

ある村に独身の 馬子 がいました
いい声で馬子唄を歌いながら 馬に食べさせる草を刈っていました
ある晩 女がその男のところにやって来て 一晩泊めてくれと言い
料理を作った後 女の方から求婚し 男は承諾します
二人は夫婦になって 幸せに 暮らしていました
ある日 男が草の中にきれいな月見草の花を見つけ
妻に見せようと 刈って 家にもどると
妻は 家の中で 倒れていました
妻は 虫の息で自分の素性を明かします
自分は月見草の花の精であり
馬子唄の声に惚れ込んで 妻にしてもらおうと
人間に姿を変えたのだと
草が刈られてしまえば 自分の命もこれまでです
「今まで ありがとう」と言って
静かに 息をひきとったのでした

「日本昔話大成」関敬吾編 より


花が美しいのは 常に いつかは 無くなるという
「死」が その 背後に 存在するからでしょうか
結末は悲劇的であり その悲劇的な「死」が
月見草の美しさを ひときわ 物語っています



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いづれの花か散らで残るべき
散るゆゑによりて
咲くころあれば めずらしきなり

訳 : どんな花でも 必ず 散ってしまいます
散るからこそ また咲いた時の
美しさが あるのです

世阿弥 の 『花伝書 』より




by nonkei7332 | 2014-12-11 00:28 | | Comments(0)

by ヒサミツ