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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

自由奔放 な 女神達




《 美は 乱調にあり 》

私の 記憶の淵に 苛酷な運命に翻弄されながらも
人生を生き抜いた 三人の女性がいる


柳 原 白 蓮

中 島 歌 子

伊 藤 野 枝

今は亡き 女神達 なのです



NHK朝ドラ 「花子とアン」が終わった
村岡花子の生涯の友になる 蓮子 こと


柳 原 白 蓮 (1885年~1967年) その人である


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華族の妾の子として生まれ
華族の娘と育つが 14歳で結婚 15歳で出産
20歳で子供を渡す条件で離婚をし
出戻りの肩身の狭い日々を送る
25歳の時 52歳の九州の炭鉱王の元に再婚し
世間の注目を浴びながら 歌人として名声を得るが
7歳年下の社会運動家の学生と恋に堕ち
離婚 そして 三度目の結婚
やがて 戦争で長男をなくし 失意の日々を送るも
晩年は平和運動の活動をしながら
昭和36年 81歳の生涯を
最愛の主人に看取られながら閉じている
深き恋に生きた 美しい人だった


《 ひるの夢 あかつきの夢 夜の夢 さめての夢に 命細りぬ 》
白蓮 の歌


去年の直木賞 受賞作品
朝井まかて著 『 恋歌 』(れんか) には
明治の歌人
中 島 歌 子 (1845年~1903年)b0325317_19435178.jpg
激しい恋と 壮絶な半生が綴られている
江戸の大店の娘として何不自由なく育った
歌子は やがて 若い武士と恋におちる
相手は水戸藩士 天狗党の志士であった
武家の妻として 懸命に生きるが
時は動乱の世であった
「天狗党の乱」で夫は自害し
歌子も 賊徒の家族として 投獄される
やがて 世の中が変わり
夫への恋慕も復讐も隠して
歌人としていきる 歌子
和歌と書を教える私塾「萩の舎」を立ち上げ
明治時代の上流 中級階級の子女を多く集め
成功する
樋口一葉 は 15歳で 歌子に入門し
歌と古典を学ぶ 歌子は後進を
一葉に 託すつもりであったが
一葉 26歳の時に 肺結核に冒され
亡くなったために それも 叶わず におわる
日本女子大の和歌の教授に請われるが 病気のために辞退
歌子 61歳にて 死去
家族には 恵まれはしなかったが
多くの門弟に見守れながら
波乱の生涯を終えたという

『 君にこそ 恋しきふしは 習いつれ さらば 忘るることも おしえよ 』


(訳)
人を恋することを 私はあなたから習った
だったら 恋心を断ち切り忘れることも あなたが教えてよ

中島歌子の辞世の句だと言われている




瀬戸内寂聴の 小説
『美は乱調にあり』の主人公
伊 藤 野 枝 (1895年~1923年)b0325317_19423241.jpg
福岡の西区今宿で生まれた。
七人兄弟の三番目 長女である
貧しい暮らしながらも 東京へのあこがれを募らせ
東京にいる叔父に
「ひとかどの人物となって必ず恩返しをする」と
手紙を再三 送りつけ 叔父の元での生活がはじまる
猛勉強の結果 上野高等女学校に一年飛び級で合格
優秀な成績で卒業する
一度 帰郷して親の決めた形だけの結婚はするが
八日で逃げ出し すぐに上京し
前より 想いを寄せて居た
英語教師 辻 潤 と同棲する
そのことで
辻は教職を追われることとなってうしまうが
野枝と辻の結婚生活が始まる
辻 潤のもと、野枝は社会問題に感心を深め、
平塚らいてふの主宰する 青鞜社 にも顔を出すようになる。
当時の“新しい女”といわれた人物たちに刺激を受け、
野枝自身、堕胎、売買春、貞操などの問題に取り組み
多くの小説や評論、翻訳を発表していくようになる
この間 二人の男の子を出産している
その後 辻潤と離別。
家族と仕事を捨て、
アナキズム運動の中心人物であった 大杉栄 と同棲する
大杉には内妻の堀保子のほかに
東京日々新聞記者・神近市子という愛人もおり
ここに野枝が参入して奇妙な四角関係がはじまる
市子が葉山の日蔭茶屋という旅館で 大杉を刺すという
「日蔭茶屋事件」が起こったり 内妻の堀もが 大杉が別れると
多角関係の勝利者となった 野枝は
長女を出産 「魔子」となずける
官憲に監視される 生活ながら
大杉との生活は充実し『労働運動』を二人で創刊
その後 女の子を三人 男の子を一人 五人の子供を産んだ
野枝は 関東大震災後 大杉栄とともに、憲兵大尉の甘粕正彦に連れ去られ
憲兵隊構内で扼殺される
野枝の遺体は 畳表で巻かれ 古井戸に投げ捨てられたという
「甘粕事件」である
このとき野枝、28歳

『 吹けよ、ふけよ、嵐よ、あらしよ 』
野枝の言葉より


三人三様の人生でした
身震いがするほど かつて 感動したのを思い出しました


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最近の歌人の中では 何と言っても 俵 万智 さんが好きですね


「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ


抱かれるきっかけ ずるき我にして「あなたが決めてください」と言う


おしまいにするはずだった恋なのに しりきれとんぼに しっぽがはえる





by nonkei7332 | 2014-10-02 18:04 | 日記 | Comments(2)
Commented by chie_1952 at 2014-10-07 20:31
劇的な生き方をされた 伊藤野枝さん、、この方は福岡の人だったのですね、知らなかったです。
それにしても すさまじい ・・・・。

中島歌子 と言う方は初めて知りました。
今度、少し本を読んでみようと思います。

柳原百蓮さん この方、本当に美しい人だと思いました。
戦死された息子さんも、百蓮さんに似て美しいお顔のようでしたよ。
百蓮さんについては、どうしても美しい顔ばかりが目に浮かんできてしまいます。
あの時代に生きた女性としては、相当思い切った生き方をされていますね。
Commented by nonkei7332 at 2014-10-07 22:02
こんばんは コメント 有難うございました
伊藤野枝 については 高校の頃 瀬戸内寂聴の 『美は乱調にあり』を読んで知りました 衝撃でした
それにしても この三人の女神の裏には 素晴らしき 男の存在があると思いませんか 〈伊藤伝右衛門・宮崎龍介〉しかり
〈林忠左衛門〉 しかり 〈辻 潤・大杉栄〉 (この男ありてこの女あり) なのか (この女ありて この男あり) なのか どちらなんでしょうか
激しい恋も生も まさしく
《美は乱調にあり》なんですね。