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《 磯 良 の 海 》

hisamitsu.exblog.jp

磯良の海に想いを寄せて

夕まぐれ の 万葉歌


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《 海神の 豊旗雲に入日さし 今夜の月夜 さやけくありこ 》
天智天皇・万葉集巻1・15

(訳) : 夕空にたなびく旗雲が朱く染まっていく これは 志賀の海神がくれた雲であろうか
今夜の月は きっと 煌々と輝くだろう

(註釈) : 天智天皇の 軍旅の途中 での歌でしょうか
海神(わたつみ) の加護への感謝の想いが伝わってくる歌です



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《 あかねさす 日の暮れゆけば すべをなみ 千たび嘆きて 恋ひつつぞ居る 》
万葉集巻12・2901

(訳) : 秋の夕まぐれは 理由もなく 何度もため息をついてしまいます
あなたのことが 恋しくて たまらないのです



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《 夕闇は 道たづたづし 月待ちて行ませ 我が背子 その間にも見む )
豊前國娘子大宅女・万葉集巻4・709

(訳) : 夕ぐれは道が暗くて見にくいですから 月が出てから 帰りませんか
お帰りになるその姿を 月の光で見ていたい

(註釈) : 月にかこつけて恋人を引き止めようとする 女心が切ないですね




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「秋の日は つるべ落とし」といいます

夕まぐれ(夕暮れ時) は 一日の終わりではなく

今から始まる 夜のプロローグ なのです

空は 雲は 海は 月は 最高の演出で 人びとを 癒してくれます

記憶を 辿ってみませんか

万葉の頃 あなたは どんな人と どんな 夕まぐれを 見ていたのですか










by nonkei7332 | 2014-09-28 11:27 | 万葉集 | Comments(0)