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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

月 を 観る


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今日(8日)は 中秋の名月 である
名月だから まんまるお月さん と 思いきや
実は 今日の月は まんまるではない
何故かというと
旧暦の1ヶ月は 月の満ち欠けの周期で 平均すると29.4日となる
しかし、暦は1日単位で数えるから そこに 誤差ができ
満月と暦の上での「中秋の名月」に1〜2日のずれが生じてしまう
まんまるお月さん(満月)は 明日(9日)なのだ

話は変わるが
昔から お月さんで 『ウサギが餅をついている』と聞かされてきた
ほかにも 世界中には いくつかの 月影の伝承 があるが

宮古列島の 多良間島 には 月には
『天秤棒をかついだ 男がいる』
という話がある



太古の昔 月と太陽は夫婦だった
妻である 月の光は 夫の 太陽の光よりはるかに強く明るいものであった。
夫は羨望のあまり 夜歩む人間には目をくらますような光は不必要だという口実で
少し 光を自分に譲るよう しばしば 月に願ってみたが
しかし 妻は夫の願いを聞き入れなかった
そこで夫は 妻が外出した時に 急に後ろから忍び寄り
月を地上に突き落としてしまったのだ
盛装をしていた月はぬかるみに落ちてしまい全身 汚れてしまった。
この時 一人の農夫が水の入った二つの桶を天秤棒にさげて通りかかった
農夫は泥の中で必死にもがいている月の姿をみて 泥の中から出してやり
桶の水で綺麗に洗ってあげた
それから 月は蒼穹に上って世界を照らそうとしたが
この時以来 明るく輝ける光を失ってしまつた。
月はお礼として 農夫を月に招き この農夫は今もなお 月に留まっていて
満月の夜には 二つの天秤棒をさげて運ぶ姿が はっきりと見えるという



もうひとつ 中国から日本に伝わった 『桂男の話』という古い 伝承がある


西河出身の男は 姓は呉、名は剛といった
呉剛は 月に住む前には 天界を飛翔していたが 仙術を学んだ罪で 月にある
月宮殿という 大宮殿で 500丈(約1500メートル)もの高さの 桂木を
切り続ける 罰を受けていた
(斧をふるって桂に伐りつけると 伐るそばからその伐り口がふさがってしまう)
呉剛 を 桂男 といい 満月の夜には 桂男が斧をふるっている姿がみえるという



中国神話の桂(中国の桂は木犀のこと)は月に生えている木とされ
桂男は月の世界に住んでいる伝説上の男になっていく 日本では 物語や
歌のなかで かつらお と詠まれ やがては 神話の「月読命」と 「桂男」は
同一視 されるようになる

今日は 中秋の名月 だから 月の住人となった
〈天秤棒をかついだ農夫〉と〈桂男〉について 話をしぼってみる

京都祇園祭山鉾のひとつに月鉾 』がある(下の写真)
《 月鉾の由来 = 月鉾は、文献によりますと、応仁の乱以前よりあり、
その昔は「 桂男鉾 」と呼ばれていました、鉾頭に“新月”をいただき、
天王座には“月読尊”を祀っていることから、
その後“月鉾”と呼ばれるようになりました 》


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じつは 京都には残っていなかった 「桂男鉾」が
徳島県の 「 宍喰祇園祭の大山鉾 」
いにしえの面影を残している事を知った(下の写真)


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ちまたで言われる 美男子の桂男というより
色黒の厳めしい 海人の風貌である
天秤棒を前後に担いでいる その姿は
海神 安曇磯良が 潮盈珠・潮乾珠 の二つの珠を担いでいる姿に見えるといえば
私の妄想になるのだろうか

〈桂男〉〈秦氏〉〈月読命〉〈安曇磯良〉
この流れに 〈少彦名命〉が繋がれば かぜん 面白くなるのだが ⁉︎

いい天気です
今夜はいい月が 見れそうですね
お月見のお団子 どうしよう 😦



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by nonkei7332 | 2014-09-08 14:23 | | Comments(0)