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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

旅人の梅(たびとのうめ)

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《 我がやどに 盛りに咲ける 梅の花 散るべくなりぬ 見む人もがも 》
(万葉集五巻851)

(訳) : 我が家の、今を盛りと咲いている梅の花が散りそうです。
見てくれる人がいればいいのに


梅は別名を 好文木 とも 春待草 とも言われ
春を告げる花である
花見といえば 桜 だが
それも 江戸時代以降の話であって
奈良時代以前は 花といえば 梅の事だったらしい


大伴旅人(おおとものたびと)
万葉集の中で 赴任地の太宰府の梅を多く詠んだ
菅公がまだ太宰府にくる前の話だから 飛梅以前より
ここは 梅の名所だったのだろう


《 梅の花 夢に語らく みやびたる 花と我れ思ふ 酒に浮かべこそ 》
(万葉集五巻852)

(訳) : 梅の花が夢に出てきて語ることには
「みやびな花だと(私自身は)思っています
ですから、酒に浮かべてくださいな」と。


夢に出てきた梅の花は 遠い都に住む妻なのだろうか
遠い地に住む 酒好きな主人を心配しつつも
梅の花を 私と想って 酒の器に浮かべて飲んでください
こんな 夢を見た 単身赴任族の男たちの夜は哀しい
酒に浮かんだ梅の花は 涙でかすみ
ついつい 深酒してしまうのだろう
こんな 風情を持ち合わせた 男や女は
もう 今の世には 居ないのかも しれないが…

そんな雅(みやび)な 夢を見てみたいものだ




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名づけ親は、第39代太宰府天満宮宮司・西高辻信良氏。
名前の由来は、万葉集の代表的な歌人・大伴旅人(おおとものたびと) 。
大宰帥(だざいのそち)として大宰府に赴任した旅人は、
この地で多くの歌を残しとされています。
また旅人は"たびびと" と読めるため、
太宰府を旅する列車という意味も込められています。
(西鉄ホームページより)



by nonkei7332 | 2014-03-15 07:59 | 万葉集 | Comments(0)

by ヒサミツ