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《 磯 良 の 海 》

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磯良の海に想いを寄せて

いさなとり


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磯良の海に 今日も 陽が落ちていく

海人は たそがれの空に立ち昇る

夕餉の煙をめざして 帆をむける

幾度となく 繰り返される 生業を

綿津見の神は

千代に八千代に 見守ってくれていたのか





鯨魚取り(いさなとり) 海や死にする 山や死にする 

死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ

(万葉集巻十六旋頭歌読み人知らず)


鯨魚取りとは

鯨(くじら)を取る漁師のこと 

ここでは海をあらわす 枕詞

(訳)【海は死にますか? 山は死にますか?(いいえ 海も山も死ぬんです)

死ぬからこそ 海は潮が干いて 山は枯れるのです】


万葉の世の誰が詠んだかわからない

この旋頭歌を

さだまさし は 防人の詩

こんなにもせつなく

歌っている



おしえてください


この世に生きとし生けるものの


すべての命に限りがあるのならば


海は死にますか 山は死にますか


風はどうですか 空もそうですか


おしえてください



耳をすますと 遠い海のむこうから

いさなとり達 の歌う声が

西風に乗って 聞こえてきます


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by nonkei7332 | 2014-02-28 11:42 | 万葉集 | Comments(0)